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2024
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京産大B戦/観戦記

天候が不安定になりつつある中、この日最後の試合となる早大Bと京産大Bの試合が行われた。前半は相手ミスからの好機を生かし、連続して3トライを挙げる。ディフェンスでは粘り強さを見せ、京産大Bに得点を与えずに後半へと突入した。後半は京産大Bの追い上げにあったものの、自分たちのかたちを発揮できた場面で確実に得点を重ねていく。そして40-26で京産大Bに勝利し、早大はすべてのカテゴリーで白星を付けた。

今試合2トライを挙げたSO久富

前半4分、SO久富連太郎(政経3=島根・石見智翠館)のキックを相手が前に落としたことで、敵陣22メートル内でマイボールスクラムを得る。

このスクラムで京産大Bにペナルティーを与えた早大Bは、直後のラインアウトモールをそのまま押し込んだ。

その後しばらくは自陣でプレーする時間が続くが、ディフェンス面でプレッシャーをかけると、相手のミスを誘いチャンスを生む。

26分には、敵陣でのマイボールラインアウトから、SH島本陽太(スポ3=神奈川・桐蔭学園)のパスを受けた久富が、ディフェンスを引きずりながらインゴールへ。

前半終了間際にも、京産大Bのペナルティーから島本がクイックを選択。パスを受けたWTB今駒有喜(文4=東京・早実)が空いたスペースを駆け抜け、最後は久富がトライ。21-0で試合を折り返した。

ビッグゲインでトライへとつなげたWTB今駒

後半開始後は相手の襲撃にあい、自陣深くまで攻め込まれる。だが5分に、CTB平田楓太(スポ4=福岡・東筑)がインターセプト。平田が自陣奥から相手のゴールラインまで走り抜け、追加点を挙げた。

中盤はディフェンスの乱れたところを相手に突かれ、3トライを一気に献上してしまう。だが21分にはテンポの良いアタックでフェーズを重ねると、フッカー佐々木柊(スポ2=東京・本郷)がグラウンディング。

一時は京産大Bが追い上げを見せたが、再び継続したアタックで得点を追加し、点差をさらに広げた。そして40-26で、京産大Bに勝利を収めた。

「FWがこれまで頑張ってきたセットプレーであったり、BKのアタックを継続するという部分がよかった」と今駒が振り返るように、早大の持ち味を発揮し、力を入れてきたセットプレーで成果を見せた。チームとしてはいい結果を収めることができたとはいえ、「ゲームを作るという部分ではまだまだ」(久富)、「もう少しスローワーとレシーバーの息を合わせてやっていきたい」(NO8粟飯原謙、スポ1=神奈川・桐蔭学園)と個人個人のパフォーマンスで、まだまだ課題は散見される。夏合宿最後となる同大戦、夏合宿通しての手応えをつかみ、満足のいくかたちで終幕といきたいところだ。

文=山田彩愛 写真=谷口花(早稲田スポーツ新聞会)