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【早稲田ラグビー side story】

《元旦ゲバ》

2023年1月1日。
BチームとCチームによる「元旦ゲバ」が行われた。

早稲田では準決勝進出を果たした年の元日に行われてきた部内試合が「元旦ゲバ」として受け継がれてきている。
(余談だが、過去には大晦日に行われた年もあるなど、代によって様々な形で実施されてきたと伝え聞いている)

元旦ゲバには「アカクロを着て、荒ぶるを歌う」という早稲田ラグビーの使命、そこに向かい4年生含め全員が最後まで諦めずに戦い続ける姿勢が現れているのだと考える。

出場した4年生は、今日の試合を以下のように振り返った。

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<Bチームゲームキャプテン:4年小西泰聖選手>
まず4年生として、元旦ゲバができたこと、そして勝ち続けてくれたAチームと、一緒に頑張ってくれた後輩たちに感謝します。お互いが、今できることを精一杯やろうとした緊張感ある試合だったと思います。

Bチームとしては、変に気負うことなく、局面ごとにメリハリをもって集中力を最大限に高め、相手をドミネートしようという話をしていました。攻めも守りも我慢を必要とする時間帯が多かったですが、結果として、できることを最後までやり続けられたことが勝因になったと思います。一週間通してハードワークし続け、怪我なく今日を終えられたBチームのみんなを誇りに思います。

京都産業大学戦に向けては、BチームとしてもAチームに対して、全力でできる準備をし、グラウンド上でぶつけてきました。自分たちにできることは、チームを代表する23人を信じるだけです。

また上井草のグラウンドで、もう一週間、部員全員がアカクロを目指す時間を過ごすことができるように、チームとして荒ぶるをつかみにいえけるように、まずは準決勝をみんなで最後までサポートします。
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<Cチームゲームキャプテン:4年江島航選手>
まず、元日に試合ができたことに感謝したいです。この時期に、僕たち4年生が引退せず試合ができているのは、Aチームのみんなの頑張りがあったからこそだと思いますし、多くのスタッフの支えのおかげで試合ができていると痛感しています。

こんなに身近にいる格上のチームと対戦する機会はほぼないので、目の前の相手を倒して少しでも上のチームに上がりたいという気持ちと、長い期間一緒に練習してきた同じカテゴリーの選手たちと勝利の感動を味わいたいという気持ちと共に、今日の試合に臨みました。

結果は負けてしまいましたが、試合に対する思いやエナジーは明日のメンバーにも伝わったと思います。明日は厳しい試合になると思いますが、出場する選手を信じて全力で応援したいと思います。
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「自分がアカクロを着て、荒ぶるを歌う」
そのために足掻き続ける4年の熱誠。まさにこれが体現された一戦であった。

そして、これまでの早稲田ラグビーを一番近くで見守ってきた鏡副将。負傷のため自らの出場機会がない中でも、最後までチームのために戦い続けている彼の目には、今日のゲバを経て、明日の京都産業大学戦に向かうチームはどう映ったのだろうか。

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<副将:4年鏡鈴之介>
対抗戦の早明戦から、日々チームとして、組織として強くなっていると実感しています。

全部員がチームスローガンであるTough Choiceを体現し、最後までアカクロを目指し、足掻き続けることで、組織として強固な信頼関係が築けています。

明日は、試合に出るメンバー全員が、全部員の想いを背負い、キックオフから仕掛け続け、80分間Tough Choiceを体現し続けてくれると信じています。
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今年の元旦ゲバに込められた想い、そして明日の試合への意気込みを大田尾監督は以下のように語った。

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<大田尾竜彦監督>
今日の元旦ゲバは、「明日の試合に出られないメンバーのこれまでの努力の成果が発揮される場」そして「いついかなる時でもアカクロをつかみ取るためにすべてを賭ける、これを体現できた結果として、明日のメンバーへのエールとなる」という捉え方をし、実施することに決めた。

アカクロのチャンスをつかむためには、ここでアピールするしかない。すべては”荒ぶる”のためだ。

今日のゲバは、上級生が下級生に何かを伝える、そして下級生は上級生から何かを感じとる、そのような時間となった。

実際、明日試合に出場できるのは23人だけだ。しかし、今はアカクロから程遠い立場であろうと、荒ぶるのために全員が戦い抜く必要があるし、それが早稲田ラグビーだと感じている。

今日の試合は明日につながる大切な一戦となったに違いない。

この試合から何かを感じ取った明日の出場メンバーが、何がなんでも80分間、1点でも2点でも京都産業大学を上回るために、持っている力を振り絞る。明日はそのような試合をみせてくれると信じている。
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いよいよ明日に迫った、京都産業大学戦。相良主将率いる今年度のチームで戦えるのも残りわずか。

今日の熱誠を感じたメンバーが、「Tough Choice」を体現し続ける80分間を目に焼きつけながら、最後まで”全員”で戦い抜く。

(早稲田大学ラグビー蹴球部広報チーム)