晴天に恵まれ、早大Cは今年度初戦となる白鷗大B戦に臨んだ。前半は展開ラグビーでトライを次々と成功させ、42-0で折り返す。後半は細かいミスが目立ち1トライを奪われるものの、92-5とさらに得点を引き伸ばし勝利。2023年、幸先のよいスタートを切った。
試合開始2分、SO仲山倫平(法2=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)がステップで相手をかわすと、パスを受けたロック岡村圭悟(スポ3=東京・本郷)が先制トライを決めた。その後、相手にインゴール直前まで迫られるが、FWが粘り強いディフェンスでペナルティーを誘い相手に流れを渡さない。
13分、タッチライン左際でFB矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が持ち前のスピードを活かし自陣22mから敵陣10mまで大きく抜け出すと、最後はWTB三浦哲(文構3=東京・早実)がインゴールを駆け抜けた。
さらに38分、岡村のビックゲインを起点に自陣10mから敵陣深くまで踏み入り、素早いサポートから右サイドへ展開。NO8山本竜大(教2=東京・早実)がオフロードパスをWTB木村晴(スポ4=北海道・函館ラサール)につなぐとそのままインゴールへ飛び込んだ。合計6トライを奪い、前半を無失点で終えた。
後半開始早々、木村が相手のギャップを突き一気に敵陣へ前進。ピッチを大きく使ってパスが展開されると、最後はロック松下慶伍(教4=東京・早実)が左サイドへフィニッシュした。その後も早大の攻撃は止まらず、立て続けに2トライを追加。19分には、フランカー松沼寛治(スポ1=大阪・東海大仰星)が力強いランで相手を3人かわし大学初トライを決めた。
後半終盤は、なかなか息が合わずノックオンやラインアウトのミスが続いた早大C。32分には自陣22メートルラインからラインアウトモールを押されトライを献上してしまう。しかし、すぐに立て直しを図り2トライを挙げ、92-5と大きく点差を広げてノーサイドとなった。
展開ラグビーでトライを量産した早大C。本試合では、特に先日入部を果たした期待のルーキーたちが果敢に攻め込むプレーで存在感を発揮した。一方で「ゴール前でのミスなど詰めの甘さが目立った」とゲームキャプテンのCTB鳥海雄図(教4=東京・早実)が話したように、後半で散見された細かいミスには修正が必要だ。「『荒ぶる』に向けて日々精進していきたい」(矢崎)。今後自己をアピールし、赤黒を手にすることができるか。多くの新戦力が加わったCチーム、赤黒への挑戦が幕を開けた。
文・写真:早稲田スポーツ新聞会