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早大B対曼荼羅クラブ戦・観戦記

早大B対曼荼羅クラブ戦・観戦記

この日の対戦相手はクラブチームの強豪・曼荼羅クラブ。プロップ成田清志(平12卒)ら早大OBも在籍し、懐かしい顔ぶれが見られた。9月とは思えない暑さに見舞われ、両チームの選手、観戦していた部員たちも汗だくの1日となった。<HP委員疋>


開始1分、マイボールスクラムを押し込まれいきなりトライを許す最悪のスタート。その後も早大はなかなかペースを握ることができず、苦しい展開を強いられる。そんななか夏合宿終盤のケガから復帰したSO安藤栄治(1年)の個人技が嫌な流れを一変させる。18分に22mライン上でボールを受けると巧みなパスダミーで相手を翻弄。ゴール中央に見事なトライを決めた。このプレーで勢いづいた早大は立て続けに2トライを挙げ、前半を19-10とリードして折り返す。
後半も開始早々にトライを奪われるなど一時は4点差にまで詰め寄られるが、33分に安藤が今度は勝負を決定付けるトライ。およそ1年生とは思えないプレーでチームを勝利(40-27)に導いた。試合を通じてスクラムの不安定さ、ミスの多さが目立ったのは今後の課題といえそうだ。

<日本代表SH辻高志(平12卒、現NEC)がこの日も観戦>
夏合宿のOB集合日に続いてこの日も辻が観戦に訪れ、後輩たちのプレーに熱い視線を送った。やはり一番気にかけていたのは夏合宿でも付きっきりで個人指導した1年生SH後藤翔太。この日も試合後に長い時間話し込むなどすっかり師弟関係が出来上がっているようだ。その『師匠』辻いわく「翔太は将来必ずワセダを背負って立つ男になる。うまくなろうという向上心がすごい。本当に楽しみ」とのこと。将来と言わず、1年目から先輩たちをどんどん脅かす存在になってほしいものだ。

<辻から後輩たちへのエール>
「みんな技術的にうまくなっている。自分たちの代に比べて精度がある。パスや密集での動きが向上している。ただもう少し部内での競争心があればいいと思う。Aチームで満足してしまっているところがある。下からのプレッシャーがない。(SHについて)耕太郎(田原、4年)はズバ抜けてうまい。昔は遠慮があったけど4年になってチームを引っ張っていると思う。信頼感がでてきた。技術的に僕がアドバイスすることなんかないです(笑)。とにかくがんばって優勝してほしい。それだけです。このチームははまったら優勝できると思いますよ。(後輩との日本選手権なんていいですよね?)試合を見ながらそんなことも考えましたけど、疲れそうなので嫌です(笑)」