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2024
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遠征日記(最終回)

遠征日記(最終回)

 昨日のお昼過ぎ無事、日本に帰ってくることができました。22日間は正直長かったです。最後の2日間のことを書いていなかったので(すいません。試合後、最後の夜ともに皆で飲んでいたもので)、まとめて報告したいと思います。

  まずはケンブリッジ戦。この試合の大悟はとにかく「すご過ぎる」の一言。「どうしてそんなに簡単に抜けてしまうの?」というほどゲインを切りまくっていました。この活躍が相当印象に残ったのか、ケ大の部長さんは「是非うちの大学に留学してほしい」とラブコールを送っていました。大悟はオックスフォードでも誘われたとか…。大悟は日本を代表するプレーヤーになりつつあります。
 もうひとり忘れてならないのが、上村です。タックルにスイ―プにと激しいプレーを連発し、相手の主将も「とても印象に残った」と言っていました。次のシーズンもこのふたりがグイグイチームを引っ張ってくれると思います。かなり楽しみです。
 ケ大に何人か日本語が話せる選手がいたこともあり、アフターファンクションはかなりの和やかムードでした。こちらが部歌『北風』を披露すると、何とケ大は『上を向いて歩こう』でお返し。歌い終わった後には「ワセダのみんなは一人ぼっちの夜ではないよ。僕たちがいる」とうれしいセリフも言ってくれました。歌もかなりうまかったです。こういった交流を今後も続けていければと思います。

  ケ大戦後の1日(ロンドンへの移動があったため、正確には半日ですが)は完全にフリー。タワーブリッジ、バッキンガム宮殿、大英博物館…。この日ばかりは観光客化し、ガイドブック片手にロンドンの街を徘徊しました。日曜日をいうことで空いていないお店があったのは少し残念でしたが、この遠征で1番充実した1日だったかもしれません。もちろんラグビー以外でですよ(笑)。最後ということで、夜はもちろん飲みまくり!派手に過ごした人が多かったようです。中にはカジノへ行く人も。勝負師・清宮監督も行ったようでしたが、結果は…。想像にお任せします。

 まるで合宿最終日のような夜を経て、ようやく帰国日。疲れ切った体にムチを打ち、11時間飛行機に揺られて帰ってきました。一緒の飛行機だった皆様、ごめんなさい。僕たちちょっとうるさかったかもしれません。日本に帰れることがうれしくてしょうがなかったのです。

  成田到着後、清宮監督より今回の遠征のMVPが発表されました。見事その栄冠に輝いたのは、WTB山田。トライを量産したプレーだけでなく、移動中やファンクションでの芸が評価されての受賞でした。これからも「や・ま・だ」コールは続いていくことでしょう。ちなみに賞品は貯まりに貯まった罰金。その半額の1万5千円を現金でゲットしました。
 残りの半分をかっさらったのは、この遠征で1番注目を集めたであろう伊藤です。何度か彼の体重を報告してきましたが、実は清宮監督から「遠征中に115キロを切ったら、罰金の半分をやる」と言われていたのです。成田で計量に臨んだ伊藤の体重は何と112キロ。遠征当初より約9キロも痩せたことになります。これには「そういえば前より小さく見える」と周囲も大爆笑でした。更に後藤コーチとは今後110キロを切ることを約束しており、来シーズンはちょっとスリムになった伊藤が見れそうです。

 こうして遠征は終了したわけですが、多くの方に支えられていたということを忘れてはいけないと思います。お世話になった多くの方々、本当にありがとうございました。感謝の気持ちで一杯です。<HP委員 疋田 拡>