2002/4/13
ジャパンセブンス・観戦記1
予選トーナメント1回戦・対法大(10-26) 初戦の相手は快足BKが自慢の法大。昨年の東日本大学セブンス・決勝で敗れた相手だけに是が非でも勝利を収めたいところであった。 しかし、この試合の早大はアップの段階からどこか浮ついたムード。「これはまずい」と今泉監督が口にするほどの状態で試合を迎えてしまった。案の定、試合は開始から一方的な法大ペース。体がまったく動かず、次々とトライを許してしまった。 後半に入ると、動きがよくなり互角の展開。しかし、前半でのビハインドがあまりにも大きく、追い詰めるところまでには至らなかった。「学生は気持ちの持っていき方が大切」(今泉監督)。選手たちは改めてこの事を実感させられたようだった。
先発メンバー:阿部一樹④、紀昌宏③、正木健介③、羽生憲久④、安藤栄治②、山田智久③、吉永将宏③ 交替:岡本雅史④(←正木)、山下大悟④(←安藤)
予選トーナメント敗者戦・対大体大(22-12) 初戦の負けで後がなくなった早大は、気合十分で大体大戦に臨んだ。反省が功を奏したのか、初戦とは打って変わり開始から軽快な動きを披露。セブンス日本代表に選出された後藤翔太(2年)のランからトライを挙げるという、理想的な形で終始ゲームを支配した。 後藤に負けじと気を吐いたのが、後半から出場の吉永。チーム1の快足を武器に2トライを奪い、相手の息の根を止めた。チャンピオンシップへの望みをつなぐ貴重な勝利だけに皆一安心といった様子で、試合後には笑顔が見られた。
先発メンバー:阿部、紀、羽生、後藤、正木、山田、山岡正典③ 交替:中村大祐②(←正木)、吉永(←山田)、岡本(←羽生)
予選トーナメント敗者復活戦・対立命大(26-14) チャンピオンシップ進出を賭けた対戦したのは初戦で慶大を倒した立命大。絶対落とせない試合だけに緊張感が高まった。 早大は開始早々、相手ゴール前に迫るもターンオーバーから逆にトライを献上。最悪の取られ方で、嫌な雰囲気がチームを襲った。しかし後藤の獅子奮迅の活躍がチームを目覚めさせる。相手スクラムのターンオーバーに、独走トライ。ワンマンショーとも言うべき活躍で、完全に流れを早大側に呼び戻した。一度リードを奪うと、スイッチオン。羽生のビッグヒット、山田の粘り強いトライと随所に見せ場を作り、チャンピオンシップ進出を決めた。 明日のチャンピオンシップ1回戦の相手は「望むところの」(今泉監督)関東学院大。7人制とは言え、大学選手権決勝以来の対戦に選手たちもやる気十分だ。「明日は関東学院に勝とう!」(山下)。この言葉、現実のものにして見せます。
先発メンバー:阿部、紀、羽生、後藤、中村、山田、山岡 交替:岡本(←紀)、吉永(←山岡)
<この日は大活躍!セブンス日本代表にも選出されている後藤> 「1試合目は出してくれないなあと思っていた。今日は出番がないのかなと思いました(笑)。最後の2つは集中力あってよかった。プレーどうこうよりも気持ち、集中力が大事ですから。その点よかったと思います。やっていて楽しかったですし。自分のキックオフが簡単に取られてしまったのは課題です。最近スピード出ないなあと思っていたんですけど、今日はスピードを生かせたかなと。明日も全力でやるだけ。(セブンス日本代表は)たまたまです。ただ、澄憲(=田中、サントリー)さんに色々と勉強させてもらえると思うので楽しもうかなと。シンガポールとマレーシアです。明後日からですよ。選ばれたからにはしっかりやらないとなと、今日は思いました。U19は外国人相手にやれたのがよかった。怖さがなくなったし、コンタクトにも慣れた。逃げないで勝負できるようになりました。ラグビー選手っぽくなりました(笑)。U19から帰ってきて、ワセダの走りっぷりに驚きました。何やってんだって(笑)。練習の雰囲気はいいですよ。ワセダ最高!って感じです。気分よくできているし、いいシーズンが過ごせると思います。9番目指して頑張ります」 |
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