チャンピオンシップ1回戦、対セコム(24-15)
実にアットホームな雰囲気で開催される春の風物詩・YC&ACセブンズ。1回戦でトップリーグ所属のセコムと対戦した。
ワセダはトップリーガー相手にも臆することなく、開始からその実力を如何なく発揮。山田智久(4年)のビッグゲインから最後は正木健介(4年)がトライを挙げ、幸先のよいスタートを切った。
この後個人技に屈し、立て続けに2トライを奪われるも、ペースは依然としてワセダ。前半終了間際に、星野邦夫(2年)が放った股の下を通す絶妙のパスから山岡正典(4年)、正木、後藤翔太(3年)、山岡とつなぎ華麗にトライ。12-10とリードして前半を折り返した。
後半に入っても集中力を切らすことなく、激しいプレーを連発。最後は初赤黒とは思えない動きを見せた星野がトドメのトライを決め、24-15で価値ある勝利を収めた。
出場メンバー
先発:星野邦夫、山岡正典、正木健介、後藤翔太、安藤栄次(3年)、菊池和気(3年)、山田智久
入替:小島浩之(3年、←星野)、松本允(2年、←山岡)、内藤慎平(3年、←安藤)
チャンピオンシップ準々決勝、対三洋(12-47)
1回戦とは打って変わり、外国人選手を中心としたパワープレーに終始後手を踏む苦しい展開。マイボール確保もままならず、ゲームプランとは裏腹に一方的な展開となってしまった。
しかし、前半4分(後藤が裏に蹴ったボールを自らチェイスし認定トライ)と後半2分(自陣から山田が大幅にゲインし、後藤、星野とつないでトライ)に挙げた2つのトライは、この日監督を努めた今泉清も納得の内容あるトライ。「2本目は最高の形。昨年までのチームだったらあんなトライは生まれていなかった」(今泉)と『進化』の跡を十分に見せつけた。
「今日社会人に勝ったのはワセダと関東学院だけ。他のチームにやっぱりワセダと関東学院は違うというところを見せられたと思う。来週はもっといいプレーができる」(大田尾竜彦)と、選手達にも確かな手応え。来週のジャパンセブンズでも『進化』したところをお見せします。
出場メンバー
先発:正木健介、山岡正典、星野邦夫、後藤翔太、菊池和気、加藤かい(4年)、山田智久
入替:小島浩之(←正木)、池上真介(2年、←加藤)、松本允(←山岡)
<ワセダの新たな仲間・ラッコ会と久々の交流!>
この日のワセダには勝つこと以上に大切なことがありました。それはハンディキャップを持つ子供たちが集うラッコ会との交流です。昨年の全早明戦、筑波大戦への招待や、東伏見さよならイベントからの寄付金など、これまでも様々な形で親交を深めてきましたが、今回初めて選手と子供たちがご対面。これぞ春という天候の中、ともに楽しい時間を過ごしました。清宮監督、大田尾主将から荒ぶるTシャツ、優勝記念写真、サイン色紙がプレゼントされると子供たちも大喜び。熱烈な声援に応え、勝利もプレゼントすることができ、ワセダにとって本当に有意義な1日となりました。「子供たちが一生懸命応援してくれる姿や、うれしそうにボールで遊んでいるのを見て、少しであるかもしれないけれど、こういったことからも夢と希望を与えることができるのではないかと感じた。これからもこの交流を大切に続けていきたい」。この大田尾の言葉がワセダみんなの気持ちです。ラッコ会のみなさん、これからも一緒に楽しい時間を過ごしましょう!
<脱春夏秋男宣言!山田智久>
「赤黒はいいですね。やっぱり違います。今日は久々に芝生でラグビーして気持ちよかったです。今日はいい面もあったけれど、昨年からの課題である走り切るスピードという点ではイマイチでした。スピードトレーニングをやっているんですけど、まだ上がってこないです。スピードだけでなく、間合いも意識してやっています。今年は最後なんでやりますよ。春夏秋男を返上して冬まで試合に出ます。1年生には負けません!」
<この日一番の活躍を見せた星野邦夫>
「15人制で着ないと意味ないですけど、今日は赤黒が着られてうれしいです。キックオフとラインアウトが全然ダメでした。自分のプレーとしてはまあまあです。(股の下からのパスは)どうしようと思って投げたらうまくいきました(笑)今年はレギュラーをかなり意識しています。上にいる人たちも3年生ですし、来年まで待っていれば出られるかというとそうではない。今年ものにしないと来年もないと思っています。みんなからは変な動きって言われますけど(笑)ランプレーで勝負していきたいです。コンタクトはまだまだ弱いので、その部分をがんばります」