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対立正大 二大巨頭の約束がついに実現!


 これぞ、美しき師弟愛。男に二言はなし―。立正大熊谷グラウンド竣工試合。「リーグ戦1部に昇格したら」、「人工芝が完成したら」…。清宮克幸と堀越正巳。赤黒史上最高の8番9番。2005年5月22日、数々の伝説を生み出してきた二大巨頭の約束が、ついに現実のものとなった。「とにかく感謝の気持ちで一杯です。赤黒はやっぱり特別なものだから…」(立正大・堀越監督)
 多くの来賓が見守るなか、華やかにキックオフ。記念試合に祝砲を上げるかのごとく、ちょっぴり大人になった突貫小僧・須藤明洋がいきなり魅せる。緊張のファーストアタック。SO高橋銀太郎が一寸の迷いもなく、「1CTBのタテ」を選択すると、熊谷レコードとも言える猛烈なスピードで一気にブレイク(ふたりの息もぴったり!)。一発で敵陣深くに進入し、開始2分の先制トライを演出した。
 その後もワセダは、初赤黒「須藤のタテ」の一色。自陣から、中盤から、敵陣まで。ボールを持てば100%ゲインとも言える、キレキレアタックの連続(加えて強さも。タックルことごとく弾いてました)でチームにトライラッシュを呼び込んだ。「ポジ練の成果が出てるんだと思います…」(CTB須藤明洋)。またも、今駒&吉雄プロデュース。堀越監督とともに一時代を築いた両コーチの丹念な仕込が、記念試合で実を結んだ。
 「下から来る熱がとにかくやばかった」と誰もが口を揃えたように、前日同様最後の15分に綻びを見せてしまったものの、全体を通しては、NO8林徹の速さと強さ(相手外国人選手もものともせず。清宮監督も賞賛!)、ロック豊田将万の溢れるセンス(ボールの扱い、要所での判断が最高級!)などなど、魅せ場もあったグッドゲーム。Aチーム同様、またひとつ成長への階段を駆け上がった。
 立正大の皆様、本日はご招待頂き、また暖かくおもてなしくださり、誠にありがとうございました。「竣工試合の相手は、ワセダ」と、歴史の1ページに名を残すことができ、大変光栄です。この夏の菅平、そして次は大学選手権で大きな舞台で―


<赤黒との対戦に感激 清宮監督に感謝の意を表わす立正大・堀越監督>
「今日は本当に感謝の気持ちで一杯です。わざわざ熊谷まで来て頂いた上に、赤黒まで着用してくれて、とにかく嬉しいの一言。やっぱり自分にとって赤黒ジャージーは特別なものだから。試合をした学生は、赤黒のワセダと対戦した意味を今日の段階では分からないかもしれないけれど、赤黒はワセダの中でのものだし、しょうがない面もある。ただ、周りで観ていた学生には伝わるものがあったと思う。昨日、今日と試合をしてみて感じたことは、ワセダはずるくて、うまくて、強い(笑)。いや、順番をつけるとうまくて、強くて、ずるいかな。パスのスピード、キャッチングの技術がすごく高いし、やっぱり際を分かっているプレーヤーがいるのが大きい。立正もやりたいことをやらせてもらえなかった。今日の試合も負けてしまったけれど、後半はいいトライも取れたし、昨年まではCチームで対戦して、これより大差だったことを考えると、成長できている、いい面も出せたのかなと思っている。いかにして勝つのか、いかにして日本一になるのかを考えているワセダのそれとは少し違ったものになるかもしれないけれど、立正をまずは対戦相手から何だこいつらと思われるようなチームにしていきたい。今年は強いチームとの対戦でたくさん点数を取られることもあるかもしれないけれど、点差が離れても、切れないで、最後まで戦って、相手からこいつらおかしいぞと思われるようなチーム。そして次の目標は大学選手権でワセダと対戦することかな。昨日セコムとの試合も見たけれど、矢富には矢富の味があって、ああいうタイプのSHもいいなと思った。捌きも昨年までと比べて格段によくなっていたし、何よりボールの待ち方、ラックへの入り方がすごくよくなっている。誰が教えているんだろうかって思ってしまうくらい。1部に上がって、人工芝のグラウンドができたら、赤黒で試合をしてくれるという約束を果たしてくれた清宮監督には本当に感謝です」

<持ち前のリーダーシップでチームを引っ張ったフランカー東条雄介>
「今日は初めて赤黒を着る奴らも多くて、試合前からみんな気持ちが入っていたけれど、この暑さと経験したことのないような人工芝に少し戸惑ったところがあった。スパイクも引っ掛かっていたし、照り返しに加えて、芝に熱が篭もっている感じがして相当熱かった。(慣れずに)前半の終わりの方が、後半の終わりよりきつかったですから。プレーの面で言えば、スイープが甘く、何本かターンオーバーされてしまったり、ミスへの反応が悪かったり、よくないところもあったけれど、後半の20分まではよく走っていたし、意識の高いラグビーができていたと思う。(3トライを許した)最後は昨日のAと同じで、メンバーが替わってひとりひとりの仕事量が落ちたのと、1対1の強さが落ちて、下がりながらのディフェンスになってしまったのが要因。そこは課題として残ったので、今後修正していきたい。個人的にはあまりディフェンスする機会がなかったけれど、スイープは狙っていたところにしっかりと入ることができて、そこはよかったかなと。あとは相手をひっくり返すイメージ。それができればAチームに上がれると思うので、また明後日からがんばっていきたい。今年から委員になりましたけど、何をやれというのは特に言われてなくて、隆道さんからも自分のやれることをやればいいからと言われているので、今はとにかく練習をしっかりすること、私生活の面をしっかりすることを考えて毎日過ごしてます。今年は1番赤黒が近い、勝負の年だと思うので、大きくなってフランカーに定着していきたい。運動量でアピールして、連覇して、社会人も倒す。それが今年の目標です。今体重は80kg。これ以上体重が増えると今度は走れなくなるので、この体重をキープしながら筋肉の質を変えていこうと思ってます」

<今年はやります!キレキレのランで再三相手の裏に出たCTB須藤明洋>
「今日はいい突破をすることができましたけど、最初の20分だけ。暑さにやられて途中からは全然動けなくなってしまいました…。アタックに関しては、相手のタックルが甘かったというのもありますけど、仕掛けがうまくいったかなと思います。昨年までと1番変わったのは、相手がこういうときはここを抜こうとか、今度はここが空くというのを考えられるようになったこと。まだまだ全然ダメですけど、これまではとりあえず思い切りタテ突いとけみたいな感じでしたから。今駒さん、吉雄さんとのポジ練の成果も出てきていると思いますし、同期ということもあって谷口とのコミュニケーションがうまくいっているのかなと。当面の課題はフィットネスとディフェンス。もちろんフィットネスも関係しているんでしょうけど、今日もタックルに行ったのは2,3本だけ。ディフェンスに対する意識と、チャンスとピンチの意識をもっともっと高めていかないといけないです。アタックもディフェンスも、抜けたら見ているだけではやっぱりダメですから…。今日はBチームだし、まだ上がありますけど、初めての赤黒はとりあえず嬉しかったです。1年目はずっとコルツ(Eチーム)で、2年でやっとDの選手だった自分が赤黒。この春はシニアで毎日言い練習ができているし、本当にチャンスだと思うので、ここにすべてを出し切るくらいの気持ちで毎日勝負していきます。池上さんなどお手本になる先輩たちもたくさんいますし」