11月29日(日本時間30日早朝)・・
ちょうど、2年前の今日、奥克彦外交官・井ノ上正盛書記官はイラクの地で亡くなった。ご周知の通り、奥克彦外交官は我らが早稲田大学ラグビー蹴球部の先輩であった。
急遽、ミーティングが開かれ、清宮監督の涙と共にその悲しい事実を知らされたあの日を僕達は忘れない。
奥先輩は、現在のワセダラグビーのスローガン「ULTIMATE CRUSH」を授けてくれた人でもある。僕達は何度もこの言葉に勇気をもらってきた。僕達はいつもこの言葉で一つにまとまってきた。
主将・佐々木隆道も言いました。「11月29日は、奥先輩の命日。今の俺達のスローガン「ULTIMATE CRUSH」は奥先輩が残してくれたもののひとつ。世界中の人々に多くのものを残してくれたであろう奥先輩が俺達のためだけに、ワセダのためだけに残してくれた新しいワセダのアイデンティ。早明戦という大舞台で俺達はそれを体現する。いろいろなものが忘れられていく中で、後輩である俺達ワセダが忘れてはいけないもの、日本人が忘れてはいけないもの、人として忘れてはいけないもの、それらを「ULTIMATE CRUSH」という言葉を用いて、後世に伝えていく・・それが俺達後輩に課せられた使命。自分のために、そして天国にいる奥先輩に「今年もよくやった!」と言ってもらえるように、『荒ぶる』に向かって部員全員でがんばろう!」
僕達はこれから先も奥先輩、そして「ULTIMATE CRUSH」という言葉と共に戦い続けます。
なお、28日には奥先輩の遺志を引き継ぎ、多くの著名人の方々も出席する中、「奥・井ノ上2ndメモリアルフォーラム『日本の外交戦略』」が行われました。奥先輩、井ノ上書記官の偉大さ、僕達に残してくださった大切なものや課題に多くの方が感銘を受けたことと思います。詳しくは、奥・井ノ上イラク子ども基金ホームページをご覧ください。
また、著者:松瀬学:『日本を想い、イラクを翔けた ラガー外交官・奥克彦の生涯』も是非ご一読ください