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副務部屋第39回 ワセダ

 2006年2月12日、ワセダが歴史を変える。

 トヨタ戦前日、上井草では「ワセダ」が勝利へ一丸となった。

 試合前ミーティングでは寄せ書きを行った。
 寄せ書きについては以前にも説明したことがあるが、試合に出るメンバーの決意・試合に出られないメンバーの託す思いを書くものである。

 清宮監督は、ど真ん中に「ワセダ」と綴った。監督が「ワセダ」と書いたのは初めてのことだが、なんとこの時、キャプテン佐々木も同じく「ワセダ」と書くことを決めていた。それだけではない。4年の松本允も心の中で「ワセダ」と書こうと思っていた。偶然にも、3者の明日に向けた決意を示す言葉は、「ワセダ」であった。いや、偶然ではない必然なのかもしれない。

 佐々木隆道:「ワセダと書こうと決めていたが、清宮さんが書いたので、その下に『+紅蓮』と書いた。ワセダと書こうと思ったのは、その言葉に今までやってきたことが全てつまっている気がしたから・・。明日、勝った先に何があるのか分からない・・でも必ず何かがあるはず。ラグビー界が動くかもしれない。最近感じることが、いろいろと悩みを抱えている人が、一人でも僕らのラグビーを見て元気を出してくれると本当にうれしいということ。そういうメールをよくもらうけれど、それはワセダだからできることだと思う。そういった意味でも明日は絶対に勝つ」

 清宮監督は、シーズンはじめのミーティングでワセダに「ミッション」を与えている。『ラグビーを通じて世の中に希望と感動を与える』

 自分達で『荒ぶる』ことだけがワセダではない。それを見て感動してくれるファンがいるからワセダであり続けられる。

 ワセダは144人の部員と、何万というワセダを応援してくれる皆様と共に戦う。2月12日、歴史は動く。