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Beat Up

2024
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対全明大 OBのみなさんありがとうございます!


 「初めて出ましたけど、本当にすごい先輩方ばっかりで勉強になりました。辻さん、すごいですね。気合です。江原さんも1枚も2枚も上手でした…」(佐々木隆道)。これぞ、ザ・オールワセダ。まったく動けず敗れた先週から一転、最強OBに導かれ、「強いワセダ」が復活した。
 この日はとにかくゲームキャプテン・辻高志大先輩。前日の練習から、勝利を手繰り寄せるまで、かの佐々木隆道もビックリのスーパーキャプテンシーは、「衝撃」の一言だった。練習が緩んでいると見ればその場で喝、FWが相手のペナルティー連発にイライラしているかと思えば、「みんな相手のプレーに捉われ過ぎ、オーバーさえしてくれれば俺が捌く」…。常に本気で、常にベクトルを自分に向けて。そして決定的な一言、「味方には絶対罵声を浴びせるな!」―。「めっちゃ、かっこえぇ…」(SH三井大祐)。試合中にも関わらず、ベンチはうっとり(「俺が捌く」、「ラックでのステイはいらない。俺がポイントに遅れることはないから」。これらの言葉に三井は衝撃?を受けたみたいです…)。日本一・NECを支える男から現役へ、最高の教え。辻さん、感動です。ありがとうございました!
 試合はそんな大先輩に導かれ、『佐々木組』最強FWが躍動。怒涛のモール、タフなブレイクダウン、ゴールラインを背負っての粘り(ザッツ・早明戦です)、極め付き・魂のST(全早明でのスクラムトライは01年以来2度目?)!「隆道たちは自分のやるべきことが分かっている。FWは本当によかったね」(辻高志)。「彼らはトップリーグでも全然通用する。学生レベルではない」(石川安彦)。さすがはボス・清宮克幸に鍛え上げられた最強の男たち(彼らがいるだけで全然違います。佐々木、松本、内橋、4年のすごさを改めて実感…)。『重戦車』を真正面から粉砕し、完全勝利を掴み取った。
 全慶大には敗れ、『オールワセダ』の5連覇こそ逃したものの、江原和彦、辻高志といった「本物」に導かれたこの経験は、『荒ぶる』・打倒トップスリーを目指す『東条組』にとってこの上なく大きな財産。「東条、がんばってます? ほんとがんばって欲しいです。僕試合見に行きますから。ずーっと応援していきますよ。僕があいつらに何してあげられるか分からないですけど、自分が何か言ってきてもらえるような存在だったら嬉しいです。いつでもあいつらの力になりますから…」(佐々木隆道)。OBから力をもらい、さぁ『東条組』出発のとき。OBの皆さん、ありがとうございました。ワセダは来シーズンも必ず勝ちます!


<現役は皆感嘆!スーパーキャプテンシーでワセダを勝利に導いた辻高志>
「いやぁ、楽しかったですよ。ゴール前の攻防とか、あそこはほんと早明戦だなって。お互いの力が出ていておもしろかった。俺からは特にどうしろとか言っていなくて、個人個人に任せていたけど、今日はそれぞれの意識が高かった。先週は慶應に負けてしまったけれど、ビデオを見たら自陣でやる時間が長かったから、今日はとにかく敵陣で試合を進めようと。実際にそれができていたし、逆転されたときも全然大丈夫だなって。後半のPG?、あれは連続してトライを取られて、完全に流れが悪くなってたから。まぁ、文句を言う奴もいたけど(笑)、結果を見てもあれはいい選択だったと思う(文句を言っていた?選手たちも試合後のロッカーではあの判断を絶賛?)。今日はFWがよかったね。本当に。いいディフェンスをしていた。毎年オールワセダに参加させてもらっているひとつの理由は、ラグビーをたくさんしたい、僕自身が色々なラグビーを経験したいということと、オールワセダとして呼ばれることにはステータスがあるから。オールワセダに呼ばれるということはすごく光栄なこと。毎年社会人のトップで活躍している選手が出場する、そういう文化を作っていきたいと思ってます。今年はまた少しデザインが変わったけれど、僕たちにとって赤黒は赤黒。これを着られる喜びはいつも変わらない。今の現役たちはもうライバルだね。大学選手権のときは普通に応援してたけど、日本選手権に入ってからは完全にライバル。試合したくなかったよ、本当に(笑)。後輩で応援しているんだけど、ライバル。難しかったね(笑)。トヨタに勝ったのを見て嬉しかったけど、複雑だったから。今日一緒にプレーしてみて、隆道たちは自分のやるべきことが分かっているなって。自分たちの仕事をしっかりやってくれるから楽だった。打倒トップ3を目指す現役に対して?、あんまりがんばりすぎないように(笑)。目標を高いところに設定するのは大切なことだけど、まずは上を見ずにひとつひとつ。上は見るんだけど、ひとつひとつ。難しいことだけどね。がんばって欲しいです」


<現役を賞賛! 今年も超ド級のパワーで前へと出続けた石川安彦>
「赤黒はいつ着ても気が引き締まるね。気合が入る。今日はみんなで合わせる練習してなかったから、BKのコミュニケーションがうまく取れていないところもあったけど、こういう試合で大切なのは気持ち。赤黒を着て戦うということに対する気持ち。それが一番だから。そういう点では、今日はみんなよくできたと思う。オールには呼んでもらえるうちはできるだけ出たい。今日も現役とプレーできて本当によかった。隆道たちは全然トップリーグでも通用する。学生レベルという見方では見れない選手たち。今年のチームは安心して見ていられたというのと、日本選手権でやりたくないなって思ってた(笑)。何が素晴らしかったかは、ありすぎて何とも言えないけど、最強とか周りから言われても勝てないチームはたくさんあって、見る側からすると勝つことが当たり前に思えても、4年間ワセダでやってきた者としては勝つことの難しさは分かっているから。だからよく勝ったなって。本当にすごいことだと思う。中竹さんは簡単に人を見捨てたりはしないし、学生時代苦労もしたから試合に出られない奴の悔しさとかもしっかりと分かってくれる人。何か意見を投げ掛けたら、それに対して本気になって一緒に考えてくれる。清宮さんの作り上げたものをうまく引き継いで、さらに自分の色を加えれば絶対にいいチームができると思うし、中竹さん自身も分かっていると思う。トップリーグでプレーする者としては、打倒トップ3を目指す現役に負けたくない気持ちがあるけど、自分の母校がそれだけの力をつけてくれるのはやっぱり嬉しい。やりたいようなやりたくないような(笑)。楽しみにしています」


<学生生活最後の赤黒! 初めてのオールワセダを満喫した佐々木隆道>

「今日は学生生活最後の赤黒。感慨深さとかは全然なかったんですけど、やっぱりいいですね。勝手に気合入りますよ。久々のキャプテンとしてではない試合?、そうですね。何年ぶりやろ? あっ、1年ぶりですね(笑)。いやぁ、オールには初めて出ましたけど、本当にすごい先輩方ばっかりで勉強になりました。辻さん、すごいですね。気合です(笑)。色々な人が慕う気持ちがよく分かりました。江原さん(夢の競演です!)もやっぱり1枚も2枚も上手でした。江原さんはキャプテンプロ(現役の一部は密かにそう呼んでいます…)。僕はセミプロ止まりです。キャプテンセミプロで(笑)。今は進路も決めましたし(近々「あの」チーム入りを正式発表!)、卒業もしてスッキリです。学位もらいましたからね(笑)。昨日の卒業式ではみんなの前で小野梓賞も頂いて、僕なんて早大生の間では知られてないだろうなって思ってたんですけど、すごい写真撮ってくださいとか言われてあれって感じでした(笑)。意外に知られてる、たくさんの早大生に応援してもらってたんだなって。嬉しかったです。でも今は達成感とか、そういうのはないです。みんなと離れるのは寂しいですけど、もうそれぞれ次のスタートが始まってますから。三角(ヤマハ入り)は今必死に研修してますし(笑)。昨日の卒業式の後は、まぁ行きたい奴が集まって飲みにいく感じでしたね。全員で集まったりはしないで。最後まで『佐々木組』らしく(笑)。東条、がんばってます? ほんとがんばって欲しいです。僕試合見に行きますから。ずーっと応援していきますよ。僕があいつらに何してあげられるか分からないですけど、自分が何か言ってきてもらえるような存在だったら嬉しいです。いつでも力になります」


<オールアウト この日でラグビー人生のすべてを終えた内橋徹>
「今日で僕のラグビー人生は終わりました。最後は赤黒で、『諸岡組』も『佐々木組』もいて、よかったです。モールもスクラムも、あの頃を思い出しました(笑)。今日は全然合わせていなくて(前日の練習が卒業式と重なり多くの選手が不参加)、ぶっつけ本番でしたけど、もうみんなどんなことするか分かってますから。いい試合でした。これでラグビー人生も終わりましたけど、特別な想いとかは今はないです。何もなくなってから感じるんだと思います。STもしましたしね(笑)。これからやりたいことのひとつが、テレビ(就職先はフジテレビです)でラグビーを取り上げて盛り上げたいということ。あとたまには違うスポーツをやってみたいなって。これまでできなかったサッカーとか。色々なことをして見聞を広めていきたいです。ラグビー人生に悔いなし。やりきりました。また本気でやりたくなったらやりますけど、今はやらないです。来年はさりげなくスタンドで応援しますし、個人的に思い入れのある選手が何人かいるので、そういう選手をご飯につれていって励ましたりします(笑)。現役のみんなにはまた新しいものを手に入れて欲しいですし、個人的に中竹さんにはお世話になっているので、恩返しもしたいです。コーチをするのも楽しいかもしれませんね(笑)」

<『諸岡組』は背中で物を語ります!>