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2024
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第23回主務部屋 最高のライバル、最高の友へ

<2006年6月11日 対慶應義塾 14対40>
 『東条組』のすべてはここから始まった。この負けがなければ、『東条組』はもう終わっていたかもしれない。慶應の低くて激しいタックルに、「出直して来い!」と渇をいれられた気がした。

<2006年8月26日 対慶應義塾 34対26>
 後半の途中まで慶應にリードをされ、なんとか逆転勝ちをしたこの試合。慶応は春よりもさらに強くなり、ワセダとの差はほとんどなかった。その試合後のアフターマッチファンクション(試合後に行われる両校のエール交換)で、慶應の青貫主将が言った言葉をはっきりと覚えている。「今日の試合は、今の慶應の100%の力です。この点差が今の実力です。まだワセダには追いついていません。11月の対抗戦でもう一度チャレンジさせていただきます」。この言葉ほど恐いものはなかった。
 この試合では慶應のエースである山田選手も出場していなかった。それでも青貫は「今の100%です」と言い切った。そして、更なる飛躍をワセダに誓ったのだ。僕は、セミナーハウスに戻る帰りのバスの中で中竹監督と「慶應はまだまだ伸びてきますね。青貫ってすごいキャプテンですね」という話をした。

<2006年11月23日 対慶應義塾 41対26>
 前半を慶應リードでハーフタイムを迎える。「常に挑戦者であれ」というワセダの原則に立ち戻る。ワセダは王者ではない。受けるな。常に立ち向かえ。後半、ワセダが甦る。いや、慶應の激しさに甦らされた。

<2006年12月24日 対慶應義塾 33対22>
 バイスキャプテン後藤彰友:「慶應から学ぶことはいつもたくさんある。あの後半最後のゴール前モール。コラプシングがあったとしても、慶應は断固としてゴールラインを割らせてくれなかった。あと、ノーサイド直後のグラウンドでのエール交換の時、青貫の涙に何か感じるものがあった」。青貫はこの日のアフターマッチファンクションで、「僕たちは目標を達成できずに終わってしまいましたが、ワセダさんは次に進める喜びを感じて、絶対に優勝してください。本気で応援しています。」と言ってくれた。ワセダは慶應との約束、青貫との約束を果たします。

 この『東条組』は、この最高のライバルあり、最高の友でもある慶應なしではここまでこれなかっただろう。もちろん、決勝などまだ見ていない。だからこそ、慶應との約束を果たすためにも、まず、1月2日、京都産業大学を倒す。

 実は、慶應の青貫主将とは、もう一つ約束をしていた。「主務部屋、読んでるよ!今回も更新してね!」

 青貫さん、とりあえず、主務部屋更新の約束は果たしたよ。次はもっと大切な約束を果たす・・。