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2024
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明大合同練 揺さぶられた魂 伝説の戦いをもう一度!

  魅惑の2時間、やっぱりライバルの存在はありがたい―。8月13日午前、真夏の日差し戻る菅平にて、明大とのFW合同練習を敢行。赤黒と紫紺の危険な遭遇は、他にはない刺激に満ちていた。

 8:30 明大グラウンド(人工芝)に乗り込みアップ開始。お互い横目に見ながら嵐の前の静けさ…。

 9:10 挨拶を終えると間髪をいれずにライブスクラム。AB各6本5セット。ここから壮絶なぶつかり合い、意地の張り合いが始まった。メイジ、いきなりのアーリーエンゲージでスタートした真剣勝負はまさに早明戦そのもの。メイジがグッドスクラムで雄たけびを上げれば、ワセダも柔軟性でしっかり対抗し、やり返す。組み直しも含めA38本、B40本、時間にして60分…。ぶっつけ本番ということもあり、課題も多く出たものの、この相手だからこそ分かる収穫も多々あった。早明戦といえばこの人、瀧澤直が全員の想いを代弁。「いやぁ、今日はおもしろかったです、珍しく。強い相手と勝負するのはやっぱりいいですね」。

 渾身のスクラムでお互いの力量を感じ合った後はラインアウトの取り合い、そこからの攻防(モールを組むも出すもフリー)をこれまたみっちり一時間。ここでもワセダとメイジの哲学が激しく交錯。クリーンキャッチからの素早い球出しあり。モールドライブからのトライあり。ワセダとしては、変幻自在、心身自在、手応えアリアリ?  お家芸炸裂とばかりに一気にスパークしてみせた。

 超々濃密で刺激に満ちた120分。その最後には、明大・吉田監督からの熱いメッセージが待っていた。「今日こうしてこの時期に大学チャンピオンのワセダさんと一緒に練習できて光栄です。12月の第一週、メイジは必ず全勝でいきます。ワセダも全勝で来て国立を満員に。その最高の舞台でお互いすばらしいゲームをしましょう!」。『世界のヨシダ』の言葉に魂を揺さぶられた。満員の国立を想像したら、鳥肌が立った。あの伝説の戦いをもう一度! 練習での収穫とそれを超える気づき…。ワセダには、12月を全勝で迎える義務がある―

<今こそ腕の見せどころ! メイジとの練習に多くのヒントを得た中竹監督>
「今年1番勢いのあるメイジとこの時期に練習できるのは非常に光栄で、いい機会だと思い、胸を借りに行った。メイジは吉田さんが監督になられて、FWとBKが一体となったイメージではあったけど、今日は伝統の重いFWに、うちの軽量FWがいかにして対抗するか、よく分かった練習だった。今日をひとつの転機として、ここからまたワセダは変わっていきたい。お互いにジェントルマンシップ、礼節を重んじるという指針があるけれど、グラウンドでは熱く、ときにはファイトもする、伝統校のライバル同士の楽しい練習ができた。総じて、課題も収穫も見えたという感じです。これまで半分練習できなかった期間は、しっかりと頭を鍛えて、ワセダとしてどう戦うのかの理解を深めることができたので、残りの期間ではそれをグラウンドで発揮したいと思っています。関東戦へ向けては、合宿のプランのすべてが雨、グラウンド状況で狂ってしまったので、当初で言う万全の準備はできていないけれど、それらを乗り越えるタフさで戦い抜きたい。この状況でいかにベストで戦えるかを試すいい機会。逆に今年の底力が問われる戦いだと思っています。昨年はお互いに負けた上での早明戦だったので、対抗戦の最終戦として全勝同士で迎えるのがマスト。早明戦が対抗戦の決勝戦になるように、1つ1つ大事に戦っていきます」

<早明戦といえばこの人! 爽やかに練習を振返る瀧澤直>
「今日はすごくいい練習になりました。3番経験はほとんどないなかで、メイジと組めるのは、やっぱりワセダで練習しているときと雲泥の差です。この経験は他の練習では得られません。スクラムに関しては…、完敗じゃないですかね…。山岸、隆平はがんばってくれてましたけど、僕のところは…。まだまだこれからです。3番がそう簡単にできたらおもしろくないですから。そういう意味では今日はおもしろかったですら。強い相手と勝負するのはいいですね、やっぱり。吉田さんも言われてましたけど、僕も全勝の早明戦を戦いたいです。昨年負けていますし、全勝対全勝で勝ってこそ、昨年のリベンジ。それを実現させるためにも、ワセダはもっともっとがんばらないといけないです」