トップイーストの横河武蔵野アトラスターズBチームを迎えたワセダ。先週のタマリバ戦での敗北を受け、「とにかく勝ちたい」(SH二ノ坂悟)と強い思いを抱いて試合に挑んだ。
開始早々、キックオフのこぼれ球をキャッチ。そこから左へ展開するときれいにつなぎ、最後は坂井が圧倒的な突破力でノーホイッスルトライを決める。坂井はこの日、頭一つ抜けたレベルのプレーでワセダの勝利に貢献した。6分にも敵陣でのスクラムから坂井がサイドを突き、そのままインゴールへ。14-0とリードを広げた。しかし、この日の相手は社会人。横河も一筋縄ではいかない試合運びを見せる。「アタックも倒されたりボールも絡まれて取れなかったりした」(CTB坂井克行)。ここからワセダはしばらく敵陣に釘付けになってしまう。「社会人はやっぱりモールやスクラムのセットプレーがしっかりしている」(二ノ坂)と16分にモールを押し込まれ、その19分後にラインアウトからトライを許し、一時はタイスコアに。ワセダは終了間際に相手ゴール前スクラムから左へ展開、キャッチした坂井が走り切りこの日3度目のトライ。1トライのリードを保って前半を終えた。
後半に入り、14分に横河武蔵野がトライを追加し21-21と追い付く。しかしCチームの勢いは最後まで衰えなかった。その11分後にWTB丹羽旭弘が大きく突破し、ラックを形成。右へ展開し、ゴール前でボールを受けたフッカー吉村陽介がトライして再び突き放す。43分にもキックをロック佐藤廉也がキャッチ、ロック土屋鷹一郎が素早いフォローでパスを受け、トライを奪う。これが決勝トライとなり、33-21でワセダが勝利を収めた。
「先週よりも格上の相手だと思ったので、勝利が今日の一番大きな収穫」(二ノ坂)。先週の敗北から一転、社会人に勝利したCチーム。「自分達よりも重い相手でも、学生相手に勝てることを意識して同じようにやってれば勝てるということを学んだ」(フランカー近藤統靖)と自信を付けた。その勝因は「相手のラグビーに付き合わずに、自分達のラグビーが出来たこと」(坂井)。今のワセダがなすべきことを、Cチームは体現したのではないだろうか。この日に付けた自信を胸に、青山学院との定期戦に挑む。
圷萌奈
フランカー・近藤統靖
「社会人が相手だったので、今までの相手とは重さとか学生と違う戦い方、一対一で勝つということを意識しました。そこはしっかり出来たかなと思います。(自分自身は)あんまりですね。アタックで継続出来なかったり、あとはキャリアになれなかったです。自分自身ではもっと出来るかなと思っています。自分達よりも重い相手でも、学生相手に勝てることを意識して同じようにやってれば勝てるということを学びました。次も頑張ります」
SH二ノ坂悟志
「先週も社会人とやって負けたので、今日はとにかく勝ちたいと話していました。先週よりも格上の相手だと思ったので、勝利が今日の一番大きな収穫です。やっぱり一人ひとりのパワーが学生と違いますね。ブレイクダウンで絡まれてボールを出せないことがあって、しっかりとそこでボールを継続させるというのが大事だと思います。ボールが上手く出せてるけど出せてないというか、テンポが上手くいかないというのは課題ですね。(社会人相手に学んだことは)個々で強い相手に対して、逃げるのではなく立ってプレーすることです。ブレイクダウンで2人目の寄りの早さ、そこをしっかりやればボールが継続できるので。ディフェンスしっかりと出来たのは良かったところだと思います。社会人はやっぱりモールやスクラムのセットプレーがしっかりしている。そこは学んでいければなと思います。ジュニアチームは振り返れば負けが多いチームなので、とにかく勝ちたいという気持ちが強いです。次も勝ちます」
CTB坂井克行
「数少ない試合なので、上手くやろうと考えずに自分らしく強いプレーをしようと考えてました。間合いをしっかりして、先にもらっていくことを意識して。展開は結構きつかったです…。ディフェンスからターンオーバーという場面がなかったです。アタックも倒されたりボールも絡まれて取れなかったりしたので、その精度を上げていきたいと思います。(自分自身は)もっとやれたんじゃないかな、ディフェンスもっとタックルいけたんじゃないかなと。アタックも、もっとボールもらえたと思いますし。今日の勝因は、まず相手のラグビーに付き合わずに、自分達のラグビーが出来たことだと思います。社会人はやっぱり重いんですよ。ジャッカルも。さすがに学生よりはレベルの高いプレーばかりでした。自分の目標はアカクロなんで、どんな形であれ、まだ着る機会はあるので。諦めないで周りと勝負していきたいと、常に考えています」