世界最強軍団のオールブラックスことニュージーランド代表(NZ代表)が早大上井草グラウンドにやってきた!今回来訪したのは、3月31、4月1日に開催されるHSBCセブンズワールドシリーズ東京セブンズ2012に参加する7人制NZ代表のメンバーだ。訪れた目的はラグビークリニックの実施。ラグビー蹴球部がアディダスとパートナーシップを結んでいることから、実現した今回のクリニック。ワセダとNZ代表の選手は約1時間一緒に汗を流した。
ワセダからは4月に行われる7人制ラグビーの大会に向けて、選抜されたメンバーが参加。7人制ラグビーの基礎を中心にコーチングを受けた。「しっかり前を向くこと!」、「もっとコミュニケーションを取ること!」。NZ代表のコーチや選手からはアドバイスが飛び交う。練習はパスやランプレーの確認から始まり、徐々にコンタクトを取り入れた練習にも移行。最後はワセダの選手が2チームに別れて、この日の成果を披露するためにタッチフットが行われた。笑顔が絶えなかった今回のクリニック。短い時間ながらも「強いチームほど基本を大事にしているということが改めて分かりました」(原田季郎、教4=福岡・筑紫)と、得たものは大きいようだ。
練習後には、オールブラックスが試合前に行うウォークライの儀式『ハカ』を特別に披露。生の迫力にワセダの選手からは驚きと歓びの声が上がった。その後は記念撮影や両監督が公式戦用ジャージーの交換を行うなど、グラウンドは終始穏やかな雰囲気に包まれていた。
滅多にない貴重な経験。「オールブラックスのプレイヤーたちに直接教えてもらってとても嬉しかった」(中野裕太、スポ4=福岡・東筑)。世界最高峰のプレイヤーからの教えはワセダの選手たちの胸に刻まれたに違いない。
(早稲田スポーツ新聞会 中川隆盛)
<フランカー金正奎(教3=大阪・常翔啓光学園)>
――NZの選手の印象はいかがでしたか
そうですね、世界のトップレベルの人たちとやれて、本当に自分たちもまだまだだなと思いましたし、すごいいい経験になりました。
――きょうの感想をお願いします
きょう学んだことをしっかりと、僕たちも大会があるので、しっかり活かして頑張っていきたいと思います。
<NO・8中野裕太(スポ4=福岡・東筑)>
――きょうの練習を振り返っていかがですか
楽しかったです。とりあえず楽しくて、世界最高峰のレベルにいるオールブラックスのプレイヤーたちに直接教えてもらってとても嬉しかったです。
――オールブラックスとの練習で勉強になったことはありますか
僕らがやろうとしていることは一緒なんですけど、コミュニケーションをしっかり取るだとか1人1人がどういう風に動くかとか、そういった基本的なプレーをオールブラックスは完璧にできているからあれだけ強いんだと思うので、基本はとても大事だと思いました。
――きょうの練習は急遽決まったことだったのですか
どうなんですかね。それはよくわからないんですけど、毎年来てもらっているのでとても貴重な良い機会ですね。
<SO吉井耕平(スポ4=奈良・御所工)>
――オールブラックスの選手に直接指導されていかがでしたか
滅多にないことなので、体験できてすごくうれしかったです。
――いままでに海外の代表選手と交流された経験はありますか
今回で二度目です。Uー20日本代表に選ばれたときに、オーストラリアのラーカム選手というキャップ数も多い方に教えて頂いたことがあります。
――これから7人制の大会に早大もいくつか出場しますがそれに向けていかがですか
セブンスは僕個人としては初めてなんですが、15人制とは全く違うところがあるのでそういうところを学んで、15人制にも活かしていきたいなと思ってます。
<WTB原田季郎(教3=福岡・筑紫)>
ーーオールブラックスと交流した感想を教えて下さい
基礎練習をやってみて、強いチームほど、基本を大事にしているということが改めて分かりました。練習の雰囲気がよいことは大事なのでオールブラックスの和気あいあいとした部分は見習いたいです。