中大Bに勝利し、開幕2連勝を狙う早大B。この日は日体大Bと激突した。試合序盤からトライを量産した早大Bは前半を41-7で折り返すと、後半も4トライを挙げ67-19で快勝。中大B戦から一回り成長した姿を見せた。
前半は完全に早大Bのペースだった。3分、SH山岡篤樹(教2=東京・本郷)が日体大Bのキックをチャージしボールを奪うと、パスがCTB田丸暖(法2=埼玉・早大本庄)に通りそのままトライ。これを皮切りに、早大Bは5連続トライを決める。しかし23分、モールから相手選手が抜け出しインゴールに飛び込まれ初失点。流れを断たれ一時試合が停滞するものの、30分にフッカー庄村光史(スポ3=大阪・早稲田摂陵)がインゴール右隅にトライし、流れを再び手繰り寄せる。39分にはロック大峯功三(スポ3=福岡・東筑)がディフェンスを軽やかににかわし7トライ目を決め、前半を終えた。
後半さらに点差を広げたい早大B。3分にカウンターで得点すると、20分、ラックからボールを受け取ったロック宮島大地(商4=茨城・茗溪学園)が抜け出しトライ。安定したプレーで相手を圧倒しチャンスを広げ、得点に結びつける。25分にもトライを奪った早大Bは、60-7と順調に点差を広げた。ところが30分、度重なる自身のペナルティから相手にゴール目前まで迫られてしまう。ラインアウトモールに持ち込まれトライを献上し、前半と全く同じかたちで失点した。37分にも守備の穴を突かれトライを許すが、このままで終われない早大Bは試合終了間際に意地を見せる。39分、速攻で相手陣に攻め込んだ早大Bは、小刻みにボールをつなぎ、最後は頼れる宮島が相手ディフェンスを豪快に突破しトライ。67-19でノーサイドとなった。
試合後、宮島は「後半のラスト20分にペナルティをたくさん出してしまって、そこが1つの反省点」と振り返った。全員で足を動かし、狙い通りのアタックができていただけに、多発したミスが悔やまれる。それでも中大B戦で浮き彫りになった、嫌な流れを自らの力で打破するという課題は達成できた。一つ一つ課題を克服し、一歩ずつ確実に成長を遂げていく姿に注目したい。
(早稲田スポーツ新聞会 加藤千暁)
◆コメント
SO菱田広大ゲームキャプテン(文構4=埼玉・早大本庄)
――試合を振り返っていかがですか
アタックに関しては、みんなで走って良いフォーメーションで出来たと思います。しかし簡単にボールを離してしまうなどのミスもあったので、次に向けて修正していきたいと思います。
――どのようなゲームプランで臨まれましたか
ラインを全て狭くして、良いアタックを継続して、つないでトライを取ろうというコンセプトで、良いゲームをしたのですが、ミスもありました。
――後半は停滞した場面も見られました
後半はペナルティが立て続いて、そこにすぐ対応出来なかったことが、自陣に釘付けになった原因だと思います。
――ご自身の課題は見つかりましたか
周りをもっと動かせるようにすることと、ディフェンスであげられるようになりたいです。
ロック宮島大地(商4=茨城・茗溪学園)
――試合を振り返っていかがですか
後半のラスト20分にペナルティをたくさん出してしまって、そこが1つの反省点でした。すごく良い試合だったんですけど。
――後半に相手に攻め込まれてしまった要因は何でしょうか
ディフェンスの時に相手FWに食い込まれてしまったというのもありますが、僕らがやろうとしている、ちゃんと相手に2、3人で入って前に押し込んでターンオーバーしようという狙いがあるんですけど、それをやろうとするあまり前へ前へと気持ちが行ってしまってブレイクダウンの中でごちゃごちゃ倒れこんでしまったり、立ち位置が前の方になってオフサイドしたりしてしまいました。成長段階でのミスだと思うんですけど、そこをしっかり修正できなかったのが反省点です。
――2つの失点はどちらもモールから決められてしまいましたが原因は何でしょうか
モール自体は止めきれているんですけど、回されたりした瞬間に無作為に入ってしまったり、ちゃんと見ていなかったりとゴタゴタしてしまって、相手にきれいに抜かれて取られてしまったなというのはありますね。
――ご自身のトライシーンを振り返ってみていかがですか
たまたま僕がたくさん出ましたけど、FWのみんながユニットでしっかり動けていて、そこで僕がディフェンスのいないところでたまたま余っていて抜けていけたという感じです。チーム全員で、こういう風に走りましょうと言うユニットランを全うできたから僕が抜けられたのかなと思います。
――次の試合に向けて一言お願いします
オフェンスは同じようにできれば全く問題ないと思います。ディフェンスはさっき言ったように、ペナルティをしないことと、押し切ってターンオーバーできればいいなと思います。