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2024
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2年vs1年 「44人もの新入部員が門を叩く」

入部式 4月11日 早大上井草グラウンド
 
4月は始まりの季節。ラグビー蹴球部では入部式が行われた。新人練習を乗り越え、集いし新入部員は例年を大きく上回る44名。それぞれが決意を述べた後、新入生は早大2年との新歓試合に臨んだ。試合ではオフェンス面で奮闘したものの上級生の貫禄を見せつけられて7―52で敗戦。だが早大ラグビー蹴球部の一員として確かな一歩を踏み出した。

 入部式では後藤禎和監督(平2社卒=東京・日比谷)が「終わる瞬間まで努力し、上を目指し続けることを約束してください」と新入部員に呼びかけた。その後1年生は詰めかけた多くのファンを前に一人一人決意を述べる。注目のWTB桑山聖生(スポ1=鹿児島実)は「人間として、プレーヤーとして大きく成長できる4年間にしたい」、新人総代のNO・8宮里侑樹(スポ1=沖縄・名護商工)は「この環境でラグビーができることに感謝し、日本一になれるよう努力する」とそれぞれ表明した。最後に岡田一平主将(スポ4=大阪・常翔学園)が「日々努力するのは当たり前。チームや仲間のために体を張れる選手になってください」とエールを送った後、岡田主将のリードにより部歌『北風』が歌われ、入部式を終えた。

 20分3本で行われた新歓試合。キックオフ直後に早大1年はCTBフリン勝音(スポ1=福岡・筑紫丘)、フッカー鷲野孝成(基理1=神奈川・桐蔭学園)が効果的なゲインを重ねる幸先のいいスタート。しかしインゴールには至らず、逆に早大2年のAチーム経験があるNO・8鶴川達彦(文構2=神奈川・桐蔭学園中教校)らに個々の力で局面を打開されてしまう。鶴川の先制トライを皮切りに4本連取される苦しい展開となったが、早大1年も意地を見せた。見事なカットインでSO水谷彰裕(商1=埼玉・早大本庄)のパスを受けたフランカー西田強平(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がインゴールに躍り出る。その後は力尽きたか追加点を重ねられ7―52と敗戦した早大1年は、試合直後から上級生と一緒に練習を開始。名実共にラグビー蹴球部の正式な一員となった。

 
 試合後、新人総代の宮里は「2年生のプレッシャーが強かった」と振り返る一方で「通用する部分はあった」と一定の手応えを口にした。これからは全ての局面で通用するようになるための戦いが始まる。後藤監督が「推薦部員が取れない状況」と話すのが現状ではあるが、厳しい一般入試などを突破して集まった多くの新入部員。高校時代は無名だった選手が活躍することは早大の1つの魅力でもある。在籍中に迎える創部100周年に向け、早大ラグビー蹴球部復権の旗頭になることを期待したい。
(早稲田スポーツ新聞会 鈴木泰介)

 
NO・8宮里侑樹(スポ1=沖縄・名護商工)
――新人総代として迎えた入部式はいかがでしたか
挨拶もあったので緊張しました。
――新歓試合を振り返っていかがでしたか
2年生はプレッシャーが強くて、自分たちのやりたい部分ができませんでした。通用する部分もあったので練習で生かしていきたいです。
――通用する部分はどのようなものですか
オフェンスなどはゲインできていたし、ブレイクダウンでも頑張ることができました。ディフェンスと筋力では負けていたので、少しずつ追いついていきたいです。
――これからの抱負をお願いします
1年間赤黒を着られるように死に物狂いでやりたいと思います。