こんにちは!
4年マネージャー・副務の一宮です。
今回の主務部屋番外編は、前回に引き続き、「OXFORD遠征 参加メンバーの声」をお届けします。
(前回記事→https://www.wasedarugby.com/topics_detail4/id=4023)
第2回は、主にイギリスならではの経験に焦点を当てた質問を中心に、選手の声をご紹介します!
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Q1. イギリスと日本で、ラグビーの捉え方の違いは何か感じましたか?
(緒形・4年)ラグビーが生活の一部に組み込まれている。パブとか町中でラグビーの試合をやっていたり、新聞の一面もシックスネーションズが取り上げられていたり。みんながそれに注目していた。
オックスフォード大の選手たちも、ラグビーを勉強や学校生活と切り離して考えていなかった。全部できて一流の選手という考えが染み付いていた。
(伊藤・4年)イギリスでは国民的スポーツとしてラグビーが盛んであり、皆が小さい頃からラグビーに触れているため、基本的なスキルが上手だと感じた。
医学部の学生もいて、日本よりも文武両道の意識が高く、より高いレベルで実践できていると感じた。
(佐々木・4年)イギリスのラガーはとても紳士的で、ラグビーが貴族のスポーツという意味が分かった。
(吉田・4年)日本ではポジションごとに少なからず役割があり、その選択肢をとりがちだが、イギリスは柔軟だったように思う。
(岸岡・3年)どこに行ってもラグビーというワード1つで話が弾むこと。
(中野幸・3年)イギリスではラグビーは特別なスポーツで、ラグビーをしていると尊敬されていること。
(柴田・2年)「楽しむ」ということ。
(高吉・2年)ラグビーも全力だが、自分の目標、夢等が1番優先されていた。
緒形が答えているように、イギリスの方にとって、ラグビーが生活の一部になっていることに、驚きを覚えた選手が多かったです!
男女・年齢関わらず多くの人が昼間からラグビーを観戦していたことや、ホテルのロビーにあるテレビでラグビーの試合が流れていたこと等から、身に染みて感じたようです。
古賀(1年)からは、ホテルマンが仕事を放棄してお客様と一緒にラグビーを見ていたというエピソードも。
(ちなみにイングランドが負けて機嫌悪く帰っていったようです。(笑))
↑桑山淳(3年)撮影。パブで昼間から皆でビールを飲みながらラグビーを観ている文化が、とても良いと思って撮った1枚だそうです。
柴田が答えているように、「楽しむ」という点が違うと答えた選手も数名いました。
義務や使命感ではなく、生活を充実させるための一部としてラグビーを捉えていることに、日本とのラグビーやスポーツの捉え方の違いを感じた人も多いようです。
自分たちがラグビーに打ち込んでいる理由を問い直し、初心を思い返す、そんなきっかけにもなったのではないでしょうか。
また、伊藤や吉田が答えたように、基本的なスキルやラグビーのプレースタイルに関する違いを感じた選手もいました。ラグビー発祥の異国へ赴いたからこその発見です。
Q2. イギリスでの日々で、カルチャーショックを感じたことは何ですか?
(鷲野・4年)食事の味の薄さ。
(吉田・4年)トイレが流しづらい。
(貝塚・4年)みんな紳士的。
(中山・3年)イギリス人はウィスキーやスコッチを毛嫌いしていたこと。
(齋藤・3年)箸ではなくて、ナイフとフォークで食事をすること。
(沖野・3年)時間にルーズな傾向があること。
鷲野からも挙げられているように、過半数の選手から、「食事に味がしないものが多い」ことがあげられました。食事は文化が表象しやすいためか、感じやすいことだったようです。皆工夫して体重維持に取り組んでいました!
一方では、フリン(4年)は意外と美味しくないご飯が少なかったことを一種のカルチャーショックにあげていました。ごはんが美味しくないことで有名なイギリスではありますが、近年は日本料理屋等も増え、日本人も生活しやすくなってきていると、ガイドさんは話します。
↑パスタが、麺単体で出てくることもしばしば。
日本ではなかなか見受けられないことのため、ソースを探してしまいます。
「トイレが流しづらい」は、スタッフの中でも語り継がれています!街でトイレが有料であったことも併せ、日本との違いを感じる側面です。ウォシュレットトイレに滅多に出会わないのは、硬水による石灰化がネックになっているからという話も現地で伺いました。
食事も含め、当たり前であると思っていたことがそうではないと再認識し、日々の生活を見つめなおすきっかけになりました。
また、イングランドの方がスコットランド発祥のお酒であるウィスキーやスコッチを毛嫌いしていたことも、日本人である私たちにとっては新鮮な感覚です。長い歴史の中での対立が、今もなお、お酒の選択に影響を及ぼすことに驚きを覚えると同時に、EU離脱の一件で関心が高まっていること等も含め、若者が政治を日本以上に自分事化しているのかもしれないと、考えさせられました。
Q3. 在英国日本国大使館・Vincent’s Club訪問、稲門会の懇親会等、様々な貴重な機会を頂きました。
何を感じましたか?
(佐藤真・4年)早稲田にいる時以上に、ラグビーというスポーツの偉大さや早稲田が人々に与える影響力を感じた。
(佐藤健・4年)早稲田大学ラグビー蹴球部が世界中から応援されていて、「早稲田」という看板を背負っていることを改めて感じた。
(西田・4年)色々な場所で、早稲田のOBの方が活躍していることを知って誇らしく思った。
(フリン・4年)オックスフォードの歴史の深さと、ここに来られていることへの感謝。
(峨家・4年)ラグビーの格式の高さ。
(伊藤・4年)私たちの知らないところで本当にたくさんの人が、早稲田のラグビー部を応援してくれているという事実。
(増原・3年)ワセダだからこそ格別の配慮をしてもらえているということ。
(中山・3年)先輩方が築き上げてきた伝統と、多くの方々に応援していただいているということを肌で感じた。
(中野将・3年)多くの人に支えて頂けているということを、改めて感じた。
選手の回答を聞くと、質問であげたような貴重な経験が、改めて自分たちが今置かれている状況を、俯瞰的に、また多角的に捉える契機となったように思います。そして、自分たちが今ラグビーに全力で取り組めていることは何も当たり前ではなく、早稲田としての歴史やそれを築き上げてきた方々、数え切れないほど多くの人の支えがあってできていることを切に感じた選手も多いはずです。
また、沢山の方々が、自分たちの目に見えていないところでも早稲田ラグビーの荒ぶるを楽しみに応援してくださっていること、いつも応援してくださっている方が変わらず応援し続けてくださること、こうして主務部屋の記事を読んで見守ってくださる方がいること、それがいかに恵まれた事であるのか、いかに誇りに思える事なのか、再認識しました。
↑試合後のダウンへと向かう選手たち。
加えて、ラグビーの格式高さや、それらを誇りに思うイギリスの方々に出会ったことで、選手たちは自分たちがラグビーをしていることや、自分の人生の大半をラグビーに費やしラグビーと共に成長してきた事に、自信と誇りをわずかながらでも持てたのではないかと思います。
少なくとも私は、これまで多くの事を犠牲にしてでもラグビーと正面から向き合い努力を重ねてきた選手の皆に、ラグビーに打ち込んでいることそのこと自体をまず誇りに思ってほしいと感じさせられました。
私自身も今回の遠征での経験をきっかけに、そんな選手たちをサポートしていることに、今まで以上に誇りを持つことができています。
また、私たちが自分たちのチームや活動に誇りを持つことは、早稲田ラグビーを通して、日本中の、また世界中の皆様に夢と希望と感動を与える一歩になると、確信しています。そういった観点からも、私たちはまた一つ、プレーの面とは別方向から、日本一に向け一歩を踏み出せたと思っております。
Q4. この遠征を通して、一番印象に残ったことは何ですか?
↑試合後の1枚。左から伊藤、板垣、峨家、入谷、武田雄、貝塚、吉田。
A.
(緒形・4年)早稲田大学ラグビー部がいかに特別かということ。この組織に所属していないと味わえない経験ばっかりだった。1番思い出に残ってる出来事は試合後の懇親会。
お酒を通じて言葉は通じなくても解り合えた。
(宮里・4年)料理の味が薄いこと。
(西田・4年)オックスフォード大学さんのおもてなしの素晴らしさが本当に印象に残った。
(貝塚・4年)ラグビーは世界を狭くする。It’s a small world!
オックスフォードへ向かう前に、弊部OBの益子様より全部員に向けてお話を頂いた中で、「ラグビーのおかげでIt’s small world.」という印象的な言葉がありました。実際に遠征中、貝塚のように、ラグビーを通して多くの人とつながり、世界とのつながりを感じられた選手は多かったようです。ラグビーという共通項で沢山の人と出会うことができ、対戦相手とは体をぶつけあったことで、ノーサイド後には仲間になれる。ここにスポーツ、そしてラグビーの素晴らしさを感じます。丁度1週間後の4月6日を、国連は「開発と平和のためのスポーツの国際デー」と定めておりますが、まさに、スポーツがよりよい社会の実現のための一端を担うということを体感した次第です。
Q5. 最後に、イギリスのおすすめのお土産を教えてください!
2回に分けてお届けした主務部屋番外編も、この質問で最後になりました!
こちらは、ランキング形式でお伝えいたします!
1位:紅茶(13票)
↑Vincent’s Clubでもおいしい紅茶を頂きました。
<理由>
・アールグレイの香りが癒し(中山)
・すごくいい香りがする(入谷)
・アフタヌーンティが有名なように、イギリスでは紅茶がよく飲まれていると思うから(加藤)
やはり紅茶がトップを飾りました!
「イギリスと言えば紅茶」という意識は皆どこかしらにあり、お土産に紅茶を選ぶ人が多かったです。部員の中には普段から紅茶をこよなく愛する人もいます。
加藤(3年)撮影。有名な紅茶屋“Fortnum & Mason”本店での1枚。
2位:オックスフォードグッズ(4票)
↑Oxford市内のバーシティショップ
<理由>
・とりあえず喜んでもらえる。(緒形)
・安くて需要があると思う。(吉田)
自分用のお土産として購入した人も多かったように思います。
上井草ではOxfordの文字が入ったパーカーを着用する人が続出しています!
3位:Superdry極度乾燥(しなさい)(3票)
<理由>
・薄着なのにとても暖かい!(佐々木)
・日本よりも安く買える。(伊藤)
イギリス発のファッションブランドがお土産ランキングに名を連ねました!
商標の関係から日本には出店されていないものの、デザインに日本語が斬新に使われている世界的なブランドであることもあり、選手たちの中では話題沸騰でした。
3位:スターバックスのマグカップ(3票)
<理由>
・イギリス限定のマグカップのため、喜んでもらえました!(吉田)
ロンドン限定・オックスフォード限定模様のマグカップや、イギリス限定のスタイリッシュなフォルムのマグカップをお土産に買う選手も多かったです。
受け取る人の反応に、外れはないだとか!
その他、ハリーポッターグッズを選ぶ人や、弊部OB樋口さん(17年卒部)おすすめのソルトビネガー味のポテトチップスを選ぶ人も。
皆色んなお土産を購入し、手荷物をパンパンにして帰国していました。
応援してくださる皆様へのお土産は、この記事での選手のお土産話で代えさせてください!ここで得た経験は必ず荒ぶるにつなげていきます。
以上で、主務部屋番外編1「OXFORD遠征 参加メンバーの声②」を終わります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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さて、明日は2018年度初の公式戦、YC&ACジャパンセブンズがございます。
2連覇を達成し、荒ぶるに向けた弾みをつけて参ります。
引き続き、温かいご声援のほど宜しくお願い致します!