早稲田大学ラグビー蹴球部に所属する2~4年生の選手・スタッフが相互インタビューで理解を深める連載企画、第21回は佐々木奎介(4年・WTB/FB・早大学院)。
取材:小川瑞樹 構成:早稲田大学ラグビー蹴球部広報 写真:鳥越裕貴
挑戦と恩返し。
強い高校ではなかった。その中で思い出に残っていることは、3年生の時に同志社香里に勝ったこと。11年ぶりの勝利をあげたことで、ボランティアで来てくれていたコーチに恩返しができたからだ。そして、最も悔しかったのは高校最後の年に早実に負けたこと。支えてくれた人に報いることができなかったのが悔しかった。
高校ではチームを引っ張る立場だったが、大学でもどれくらいやれるのか自分の力を試してみたかった。そんな挑戦がいまラグビーをやっている原点だ。
だが、大学1年では前十字靭帯断裂という大怪我を負った。1年間ラグビーができない悔しさ、もどかしさ。「こうすれば怪我をしなかったんじゃないか」という後悔がなかなかぬぐえなかった。
だからこそ、今年はアカクロを着て荒ぶるを歌いたい。自分がアカクロを着てプレーする姿を見せることで、今までお世話になった人たちに恩返しがしたいと強く思っている。
そのために、きつい時期に試合のきつい時間帯にきついことを率先してやる。自分が憧れたきた先輩たちのように。
同期をはじめとしたいい環境に恵まれていると感じる。だからこそ、自分のすべてをプレーで表現し、恩返しがしたい。