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2024
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【関東大学対抗戦/帝京大学戦展望】

9月に関東大学対抗戦(対抗戦)が開幕してからおよそ2カ月が経った。日程も佳境に差し掛かる11月3日、今後の早大の命運を握る試合が行われる。早大はここまで4戦4勝。前節の青学大戦は、前半こそチームの歯車がかみ合わない箇所が見られたものの、後半は力の差を見せつけ最終スコアは61−14と圧倒した。そんな早大が次に対戦する相手は帝京大。この後に慶大戦、明大戦との伝統の2連戦を控える今、ここで立ち止まるわけにはいかない。

 

早大にとって、帝京大は相性の悪い相手ではない。対抗戦では2年連続で勝利を収めており、今年度の菅平で行われた夏のオープン戦でも40−24で白星を挙げている。BK陣の活躍と低く鋭いタックルで主導権を握り続けたが、フィジカルの強い帝京大相手にスクラムで苦戦を強いられたという反省もあった。この帝京大のスクラムをどれだけ攻略できるかが、勝利へのカギとなる。

 

一方の帝京大は早大へのリベンジに燃えている。帝京大も早大と同様、ここまで4戦4勝。初戦の筑波大戦では17−7と苦しんだが、それからの3戦すべてで8トライ以上を挙げており、調子は上々。帝京大のストロングポイントは先述の通り、フィジカルの強いFW陣だ。早大としては接点やセットプレーで当たり負けせず、反則を犯さないことが重要になる。

 

青学大戦で相手を突破するロック桑田陽介(スポ4=愛知・明和)

 

この試合で注目すべきは、スクラムの要となるプロップ小林賢太(スポ4=東福岡)、フッカー川﨑太雅(スポ2=東福岡)、プロップ木村陽季(社4=東京・早実)のフロントロー3人。今シーズン3番から1番にコンバートした小林、スタメンに定着し安定したプレーを見せる川﨑、この試合が対抗戦初スタメンとなる木村らが早大のスクラムをけん引する。スクラムを強みとする帝京大相手にフロントローの3人を中心とした早大のパックがどれだけ対抗できるかが、勝敗を左右することは間違いない。

 


青学大戦でトライを挙げたWTB松下怜央(スポ3=神奈川・関東学院六浦)

 

伝統の2連戦を前にしたこの試合は、タフなゲームになることが予想される。CTB長田智希主将(スポ4=大阪・東海大仰星)が「自分たちの大事にしている部分をしっかりやり切る姿勢をチーム全員が持つことでいいゲームにしたい」と語るよう、この試合に勝利して次に弾みをつけたいところ。対抗戦優勝へ、そして『荒ぶる』奪取へ、まずはこの試合で勝利をつかみにいく。

 

記事・写真:内海日和(早稲田スポーツ新聞会)