前節の帝京大B戦で初白星を挙げてから1週間。戦績を1勝2敗とした早大は、関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)の最終節を迎えようとしている。対戦するのは早大と同じくここまで1勝2敗の東海大。この試合で勝利をつかみ、チーム全体にいい流れを引き寄せられるか。
Aチームが関東大学対抗戦(対抗戦)の慶大戦、明大戦を控える中、この試合はふたつの意味を持つ。ひとつは、Bチームの選手にとって赤黒を着るためのアピールの場であること。実際に今年はAチームのリザーブ陣の入れ替わりが激しく、ジュニア選手権で活躍した選手が対抗戦メンバーに入ることは多くある。伝統の一戦のピッチに立つために、選手たちは闘志を燃やしているだろう。
もうひとつ、この試合は早大全体の雰囲気をつくるという意味を持つ。帝京大Bとの対戦後、「自分たちが勝てたことで負の流れが断ち切れるといい」とロック大﨑哲徳(文構4=東京・国学院久我山)が語ったように、Bチームの戦いぶりで、チームの雰囲気をいい方向に向けられることは間違いない。帝京大B戦のように15人全員で体を張り続け、早大全体の士気を高めたい。
帝京大Bに勝利し1勝2敗の早大B
前節はディフェンスが好調だった。接点で強い帝京大B相手に、全員が果敢にタックルし続けた。ディフェンス部分で相手にプレッシャーをかけられたことが前節の勝因ともいえる。対戦相手が東海大Bに変わっても、やることは同じ。今節も積極的に前に出るディフェンスで相手を圧倒する。
しかし、前節に課題がなかったわけではない。ジュニア選手権初勝利を収められたものの、最後の10分で連続失点してしまった反省は大きく残る。途中まで帝京大Bと戦えていたブレイクダウンの部分で、最後まで戦い続けられなかったことがその原因だ。「80分間やり続けることが今後の課題」(大﨑)とし、今試合では最後まで戦い抜くことを誓う。
ゲームキャプテンを務める大﨑
東海大B戦での注目選手は、Aチームとして対抗戦にスタメン出場していた大﨑、フッカー川﨑太雅(スポ2=東福岡)、SO吉村紘(スポ3=東福岡)の3人。コンスタントに対抗戦で活躍していたこれらの選手たちが、ジュニア選手権ではいかにチームにいい影響を与えられるか注目だ。また、今試合でアグレッシブに戦い抜き、早慶戦に向けてメンバー争いをより活性化させられるかにも期待したい。
現在、早大は早慶戦、早明戦を控えており、チームとして重要な時期。Bチームの選手の活躍は、チーム内の競争を活性化させ、早大全体のレベルアップにつながるに違いない。何よりもチームを勢いづけるために、勝利にはこだわりたいところ。早大にいい流れを引き寄せるため、今試合も必ず白星を手に入れる。
記事:内海日和 写真:水島梨花(早稲田スポーツ新聞会)