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2024
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ジュニア選手権/帝京大学戦展望記

関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)開幕から3週間、早大Bは帝京大Bとの戦いに挑む。初戦では明大Bを相手に引き分けとなる熱戦を繰り広げた早大B。春季オープン戦、夏合宿の練習試合と続けて大差で負けている相手に対し、成長した姿を見せつけることができるか、期待が高まる。

前節の明大Bとの重要な初戦は、接戦の末引き分けで終えた。先制点を奪われ、前半から流れをつかまれた早大Bだが、粘り強く攻め続け追い上げると、後半には逆転に成功。このまま逃げ切ると思われたが、試合終了間際に明大Bの意地のトライで同点に追いつかれ、引き分けとなった。ゲームキャプテンを務めたCTB岡本大輝(スポ4=東京・本郷)が「勝ちきれなかったということは、ひとつひとつのプレーの精度がまだ足りていない」と語るように、勝利を逃さないための細部へのこだわりを持って、今大会の初白星を挙げたいところである。

前節の明大B戦でラインブレイクを図るLO若松泰佑(文構3=東京・早実)

そんな早大の次戦の相手・帝京大Bとは、今年3度目の対戦となる。過去2戦は相手の強烈なフィジカルとスピードに圧倒され、大差で敗戦を喫している。夏の戦いでは序盤から拮抗した試合展開を見せ、前半を21-21で折り返したものの、後半に帝京大Bの猛攻を防ぐことができず、最終スコア21-83で試合を終えた。「何度も同じ形で失点してしまった」と岡本が話すように、試合中での修正力が大きな課題として露呈するゲームとなった。あの対戦から1ヵ月あまり、課題を克服しチームの力を存分に発揮してほしい。注目選手はCTB金子礼人(法2=福岡・西南学院)。前節では2トライを挙げるなど、攻撃でチームに大きく貢献する姿を見せてくれた。次戦もゲインラインへ果敢に攻め込む姿勢で、チームを牽引してくれるだろう。

前節の明大B戦で2トライの活躍を見せたCTB金子

早大は今年、全カテゴリーを合わせて7試合を帝京大と対戦してきた。その中で勝利を挙げたのは春季オープン戦の帝京大Cとの試合のみだ。「荒ぶる」に向けて帝京大へのリベンジは最も重要な要素のひとつであるといえる。関東大学対抗戦での帝京大との再戦を前に、勝利でチームに勢いをつけることができるか。チームの行方を左右する注目の一戦へ、早大Bは最大の正念場を迎える。

記事:西川龍佑 写真:濵嶋彩加(早稲田スポーツ新聞会)