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2024
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関東大学対抗戦/帝京大戦展望記

『WASEDA FIRST』を掲げ、FB伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)を先頭に挑んだ早大の関東大学対抗戦(対抗戦)。残すところ、あと3試合と佳境に差し掛かっている。

強豪との対戦が続く早大、まずは今週末に1つ目のヤマ場となる宿敵・帝京大との一戦を迎える。今季、3度目の対戦となるが、早大はここまで白星を挙げることができていない。注力してきたコンタクトエリアでの成長を見せ、因縁の相手に対し待望の白星をつかみとることができるか。

前節の青学大戦では直前にメンバーを変更して挑んだ早大。攻撃の要であるHO佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)とWTB矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)を欠いた状態であったものの、「全体的にそつなくやってくれた」(大田尾竜彦監督、平16人卒=佐賀工)と安定感ある試合運びを見せ、54-14で勝利を収めた。特に今回はBチームで存在感を発揮していたFL安恒直人(スポ3=福岡)とSO久富連太郎(政経4=島根・石見智翠館)がAチームのスタメンとして躍動し、チームの勝利に大きく貢献。また、LO村田陣悟(スポ4=京都成章) の力強いキャリーやWTB守屋大誠(政経3=東京・早実)の攻守で体を張ったプレーが目立ち、チャンスを幾度も生み出していた。試合を重ねるごとに個々の力が光り、チームに勢いをもたらす好調ぶりが伺える早大選手たち。この調子で続く帝京大戦も貪欲に勝負していきたい。

前節の青学大戦にてインゴールへと加速する守屋

一方、次戦の相手・帝京大は、早大と同様に対抗戦負けなしと、昨季王者の貫録を見せた試合内容を繰り広げている。しかし、夏季オープン試合や先月の関東大学ジュニア選手権の一戦にて、早大はセットプレーやコンタクト勝負で帝京大相手に互角の戦いを繰り広げ、一時僅差に迫る得点まで追い詰めた。今回、そんな帝京大に対して、早大は先発メンバーのポジションを大きく変更して挑む。前節HOとして活躍を見せた安恒はFLとして、FBであった久富がSOとして再びスタメン入りを果たす中、SOに定着していた野中健吾(スポ2=東海大大阪仰星)がCTBへ。ボールキャリーを生かせるポジションで、早大BK陣の突破力にさらに勢いをつけてくれることだろう。また、リザーブにはLO栗田文介(スポ2=愛知・千種) が復帰。大一番となる試合に向け、これまでとは異なる新たな布陣で、選手たちがどんな戦いを見せてくれるのか期待だ。

前節の青学大戦にて相手と対峙する村田

対抗戦も終盤となり、選手たちの士気も最高潮となっている中、迎える帝京大戦。今後の流れを決める重要な一戦に、多くの注目が集まっていることだろう。いざ、3度目の正直へーー。

「今までのラグビー人生にはなかったような熱いものを持って」(伊藤)

全国大学選手権決勝で涙した昨年のリベンジを果たすため、その第一歩を勝利で飾ってほしい。

記事・写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)