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2024
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ジュニア選手権/帝京大学戦観戦記

冬を感じさせる冷たい空気が広がる中、関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)準決勝に挑んだ早大Bは、昨年度優勝チームの帝京大Bと熱戦を繰り広げた。前半は両者譲らない展開となり、なかなか得点は動かない。帝京大Bが最初の得点を挙げるとすぐに早大Bも奪い返し、前半終了直前まで接戦となる。その後2トライを追加されるものの、逆転を狙う早大Bは集中力を切らさず、試合終了間際に2連続トライ。しかし、中盤での連続失点が響き、最終スコア24-43で準決勝敗退となった。

早大Bのキックオフで試合が開始すると、前半20分まで両チームの得点は生まれない。待望の先制トライを奪ったのは帝京大Bだったが、追いかける展開となった早大Bも23分に初トライ。敵陣22メートルライン付近右でのラインアウトから左へ展開すると、SO吉岡麟太朗(スポ3=東京・本郷)がグラバーキックで仕掛ける。このボールはターンオーバーされ帝京大Bボールとなってしまうが、WTB福島秀法(スポ2=福岡・修猷館)がすかさずジャッカルし、すぐに攻撃を再開。フェーズを重ねて再びSO吉岡がキックパスで仕掛けると、受けたCTB岡本大輝(スポ4=東京・本郷)がそのまま走り込んで今試合初得点を決めた。しかし前半終了間際、帝京大Bに2本の独走トライを決められ、5-21で試合を折り返す。

パスを出すSO吉岡

すぐに追いつきたい早大Bは、後半4分にハーフライン付近でのマイボールスクラムから、NO8山本竜大(教2=東京・早実)が帝京大Bディフェンスを引きずりながらのビッグゲインを見せる。そのまま敵陣奥深くへ攻め込みフェーズを重ねると、帝京大Bのペナルティーを奪い、クイックスタートを切ったWTB福島が自らトライラインを割った。後半最初のトライを奪った早大Bが、このまま勢いに乗って逆転するかと思われたが、帝京大Bの3連続トライで点差を広げられる。しかし、ここで諦めなかった早大B。30分、帝京大Bボールのスクラムでペナルティーを奪うと、敵陣奥深くでのマイボールラインアウトから左に展開する。FB京山秀勇(人4=福岡・東筑)のビッグゲインでさらに左へフェーズを重ね、最後はSO黒川和音(人2=茨城・茗渓学園)が外にまわってインゴールへ飛び込んだ。この後、試合終了間際の41分にも敵陣左奥深くでのマイボールラインアウトからモールトライで得点。終盤の2連続トライで追い上げを見せた早大Bだったが、24-43でノーサイドとなった。

ゲインするNO8山本

この試合の結果により、昨年に引き続きジュニア選手権準決勝敗退となった早大B。何度も敵陣奥深くまで攻め入り、要所で帝京大Bを寄せ付けないプレーも見せていたが、ゲームキャプテンを務めたCTB岡本大輝(スポ4=東京・本郷)は「ここぞというところでの粘り、しつこさの部分が点差に響いた」と振り返った。今試合の反省点に挙げた「粘り」を忘れず、この後続く早慶戦、早明戦での勝利の糧にしてほしい。

記事:濵嶋彩加 写真:西川龍佑(早稲田スポーツ新聞会)