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2024
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定期戦 高麗大学戦/観戦記

今回で15回目の開催となる韓国・高麗大学との定期戦が高麗大学・ソウルキャンパスにて行われた。一年ぶりの再戦となる今節、激しい雨が降り注いでいたが5年ぶりに韓国を訪れた早大を一目見ようと多くの観客がグラウンドに足を運んだ。試合開始直後から勢いよくトライを重ねた早大だったが、その後は攻守が激しく入れ替わり試合が動かない。後半も一時はこう着状態が続く。しかし、早大らしい展開ラグビーで流れを掴むと5トライを挙げ、50-14で異国の地にて白星をあげた。

集合写真を撮る両校選手たち

早大のキックオフから始まった今試合。開始早々スコアが動く。前半3分、早大はスクラムで相手のペナルティーを誘う。敵陣5メートル付近でのラインアウトからそのままモールを形成すると、HO安恒直人(スポ4=福岡)が右隅へグラウンディング。15分には、相手ボールスクラムをターンオーバーするとそこから左に展開。CTB福島秀法(スポ3=福岡・修猷館)、FB池本晴人(社2=東京・早実)が順にゲインし、最後はサポートに走っていたCTB福島に再びボールが渡り、インゴールへ飛び込んだ。続く22分にも、相手のペナルティーからSH細矢聖樹(スポ4=國學院栃木)がすぐにタップで再開し、相手ディフェンスに切り込む。HO安恒へとボールがつながると、大外で待っていたWTB清透馬(商4=茨城・茗溪学園)がゴールラインを叩き割った。ここで勢いに乗ったかと思われた早大であったが、その後はプレーで精細を欠き、攻守の入れ替わりが激しい展開に。両者拮抗した状態が続き、19-0で前半を折り返した。

ラインブレイクするHO安恒

後半に入ってもなお、こう着状態が続いていたが、先に試合を動かしたのは早大だった。11分、WTB三浦哲(文構4=東京・早実)が大きくゲインしゴールラインまで大きく迫ったものの、ボールをこぼしてしまう。これを逃さなかった高麗大がそのまま独走トライを挙げ、先制を許してしまった。しかし続く13分に相手ディフェンスのギャップをつき、CTB福島がゲインラインを割ると順目にパスをつなぎ、HO安恒がゴールポスト右横へ。試合の流れを掴んだ早大は猛攻を仕掛け、19分、24分に連続してトライをあげる。33分に7点を奪われるも、直後の35分には敵陣5メートルでラインアウトモールからHO佐々木柊(スポ4=東京・本郷)がトライ。また試合終了間際には、左右に大きく振るアタックで相手ディフェンスを翻弄。SH糸瀬真周(スポ3=福岡・修猷館)がダメ押しのトライをあげ、50-14で見事勝利した。

インゴールに向けて駆け抜けるCTB福島

ラインアウトを起点とした攻撃で高麗大を圧倒した早大。慣れない環境ながらも、年に一度の国際交流試合を通して「普段経験できないこと」(細矢)から多くの学びを得たことだろう。今年こそ悲願の『荒ぶる』を獲得するため、帝京大へのリベンジに燃える赤黒戦士たちは、鍛錬の夏を迎える。

記事:安藤香穂 写真:清水浬央、河邨未羽(早稲田スポーツ新聞会)