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Beat Up

2024
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関東大学対抗戦 日本体育大学戦/展望記

ついに始まった勝負の秋、関東大学対抗戦。白星発進に成功した早大は勢いそのままに、第2節・日体大戦へと臨む。前節の立教大戦では試合序盤、出足の早いディフェンスに苦戦を強いられ、ペナルティーゴールによる先制を許す。しかし、徐々に修正を見せた早大は結果的に9トライを挙げ、立大を圧倒。一度もトライラインを破らせることはなく、57-6で勝利した。対抗戦優勝、そして『荒ぶる』への道のりを進み始めた早大。日体大戦も危なげなく勝利し、次節に控える青学大戦に弾みをつけることができるか。

アタックの起点となるSO野中

駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われた初戦。「全体的にエナジーが足りなかった」と大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)が振り返るように、序盤は早大らしさを出すことができなかった。立大のプレッシャーに苦しみ、5分にはペナルティーゴールで3点を先制される。5-6とリードされて迎えた28分、SH細矢聖樹(スポ4=國學院栃木)の強気なアタックによるトライを皮切りに早大はトライを量産。前半で4トライ、後半で5トライの計9トライを挙げた。立教大にインゴールを割らせることはなく、57-6と大量リードで白星を飾った。

帝京大B戦でアタックの要となったCTB福島

対する日体大は今季、2シーズンぶりに対抗戦Aグループに復帰した昇格組。昨季は全勝の1位、合計で88トライを挙げる圧倒的攻撃力を見せつけたチームである。前節、帝京大戦では強力なフィジカルを前に劣勢な試合展開だった。しかし、ドロップゴールでの得点を決めるなど、少ないチャンスを確実に得点を結び付ける多彩なアタックを見せた。大学選手権出場に向け、チャレンジャー精神で早大陣地に次々と襲い掛かってくることだろう。

バックススタメンを獲得したSO服部

早大は前節からいくつかのメンバーチェンジ。両LOの萩原武大(スポ3=茨城・茗渓学園)、米倉翔(スポ2=福岡・修猷館)、FL安恒直人(スポ4=福岡)、SO服部亮太(スポ1=佐賀工)、CTB福島秀法(スポ3=福岡・修猷館)は先週、関東大学ジュニア選手権で帝京大Bから勝利した、今勢いのあるメンバー。リザーブにも爆発力のある選手たちが待ち構える。注目したいのはBKだ。服部が初スタメンを獲得し、CTBには野中健吾(スポ3=東海大大阪仰星)と福島。強烈なフィジカルと卓越したスキルで日体大守備網を破壊するだろう。また前節同様、ディフェンスにも期待したい。立教大をノートライに抑えたように、今節でも早大のインゴールを守り切ることができるか。
 
難しい初戦を乗り越えた早大。今試合では試合開始から早大らしさが溢れるプレーを見たいものだ。『Beat Up』を体現し、終始優勢のまま試合を勝ち切りたい。メンバー争いも激化し、それぞれが自分をアピールするためにグラウンドを躍動する。連勝をキープし、対抗戦後半戦に向けて加速することができるか。キックオフは秩父宮ラグビー場、勝利必須の一戦は今週末に行われる。

記事:村上結太 写真:清水浬央、西川龍佑(早稲田スポーツ新聞会)