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Beat Up

2024
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関東大学対抗戦 青山学院大学戦/展望記

関東大学対抗戦は早くも中盤に差し掛かっている。早大は第3節を迎え、群馬・太田市運動公園陸上競技場で青山学院大学戦と対戦する。開幕から2戦続けての快勝と好調ぶりを見せる早大。対する青山学院大は前節で筑波大を破る番狂せを起こし勢いに乗っている。強豪ひしめく後半戦を前に、3連勝で流れに乗ることができるか、注目の一戦である。

前節・日体大戦にて、円陣を組む早大の選手たち

早大は前節、日体大を相手に83-0で快勝。前半から45得点と攻撃力が爆発し、完全にゲームの流れを支配する展開を見せた。後半に入っても攻撃の手を緩めず38点を追加。開幕節からノートライを記録する堅い守備は相手に付け入る隙を与えなかった。途中出場の選手も躍動し、見事な完封劇を演出してみせた。初先発を果たした選手も多く、主将が欠場した中、チーム佐藤の強みであるセットプレーとディフェンスで圧倒的なパフォーマンスを披露し、早大のスタンダードの高さを示すゲームとなった。

ディフェンスで躍動する田中(勇成)

今節の注目選手はFL田中勇成(教3=東京・早実)だ。ディフェンスリーダーとして高いワークレートでチームの守備を牽引する存在。昨年は怪我の影響で対抗戦への出場は叶わず、悔しい秋シーズンを過ごした。その悔しさを糧に今年はチームの始動からAチームの全試合に先発出場。小柄な体格ながら圧倒的な貢献度で存在感を示している。愚直に戦う小さなタックラーの姿から目が離せない。

攻撃ではWTB田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)のプレーに注目だ。春に赤黒デビューを果たしたルーキー。着実に結果を残し、対抗戦でも先発の座を掴んだ。前節はチームトップの5トライを挙げる活躍で決定力の高さを見せつけた。さらに本人はディフェンス面でも自信をのぞかせている。一年目で早くもAチームに定着することができるか、期待は高まるばかりである。

ディフェンスを抜き去る田中(健想)

前節、31年ぶりに筑波大から勝利を挙げた青山学院大。対抗戦に波乱を巻き起こそうと奮闘する相手を、強固なディフェンスで弾き返すことができるか、真価が問われる一戦となるだろう。また、次節ではついに王者・帝京大との大一番を迎える。絶対に負けられない強敵との一戦に向けて弾みをつけるため、求められるのはまさに『Beat Up』。早大の快進撃を見逃すな。

記事:西川龍佑 写真:西川龍佑、安藤香穂(早稲田スポーツ新聞会)