全国大学選手権決勝での敗戦から4週間弱、春の兆しが感じられる早大上井草グラウンドで4年生の追い出し試合が行われた。4年生が赤黒ジャージーに袖を通し、和気あいあいとした雰囲気の中、上井草グラウンドでの最後のプレーを楽しんだ。
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初めに行われたのは4年生チームと下級生チームの対戦。安恒直人(スポ4=福岡)のキックオフから始まったこの試合では、笑いの絶えないイレギュラーなプレーが連発するものの、しっかりと身体をぶつけ合う場面も見られた。主務としてチームを支えてきた小野史裕(スポ4=東京・本郷)がコンバージョンキックを成功させるなど、ラグビーを楽しむ4年生スタッフの姿も目立ち、暖かい日差しが差し込む上井草グラウンドで下級生との最後の交流を楽しんだ。アーリーエントリー制度により、早くもリーグワンの試合のメンバー入りを果たした佐藤健次(スポ4=神奈川・桐蔭学園)はビデオ通話での参加となった。
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続いて、学年ごとに4年生へ指名制でメッセージを伝えるという恒例行事が行われた。杉村利朗(社1=東福岡)が亀山昇太郎(スポ4=茨城・茗溪学園)を、森田倫太朗(スポ2=兵庫・報徳)が鈴木風詩(社4=國學院栃木)を指名するなど、寮で寝食を共にしてきた先輩方にこれまでの感謝を伝えるタックルを披露し、会場を沸かせた。また、狹間大介(スポ2=福岡)と小林光晴(文1=福岡)は安恒を指名し、憧れの先輩を相手に『福高タックル』で別れを伝えた。また、最後にはファンとの交流時間も設けられ、笑顔でサインや記念写真に応じる選手たちの様子がうかがえた。
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あと一歩、届かなかった『荒ぶる』。しかし、これまで『Beat Up』というチームスローガンのもと、いくつもの勝ち星を重ねてきた彼らの勇姿は後輩たちの『日本一』への思いをさらに強めたことだろう。
野中健吾(スポ3=東海大大阪仰星)が率いる早大は今年こそ日本の頂点へ。早大ラグビー部の新たな旅が始まる。
記事:村上結太 写真:安藤香穂、伊藤文音(早稲田スポーツ新聞会)