早大の関東大学春季大会(春季大会)が閉幕して3週間。春季大会メンバーを中心に対抗戦、リーグ戦からそれぞれのベスト26名が選出される関東大学オールスターゲームが今週末に開催される。
早大からは大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)がコーチに選出、スターティングメンバーにはプロップ亀山昇太郎(スポ2=茨城・茗渓学園)、SH宮尾昌典(スポ2=京都成章)、CTB岡﨑颯馬(スポ3=長崎北陽台)が、リザーブメンバーにはフッカー佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)、フランカー村田陣悟(スポ3=京都成章)が対抗戦選抜チームに名を連ねた。
試合は秩父宮にて7月3日(日)14時キックオフ、80分形式で行われる。
昨季から頭角を現し存在感を十分に示してきた亀山は、春季大会全試合に先発出場。セットプレーではスクラム最前線から押し出し、豊富なワークレートで攻守共に奮闘を見せた。
フッカーに転向して4ヵ月弱という期間ではあるが、佐藤の成長ぶりも著しいものがある。強靭なフィジカルを生かした突進力で攻撃に勢いを増し、とりわけラインアウトでは安定感をもたらしている。
村田は特に際立つ積極的なボールキャリーと果敢に仕掛けるタックルで攻撃に絡み、勝利を引き寄せてくれることだろう。
一方のBK、宮尾は素早い攻撃の核となり、春季大会では自ら仕掛け、トライへと結びつける場面を多く演じた。巧みなパス回しだけでなく、チームのピンチを耐えしのぐ強気なプレーにも注目だ。
岡﨑のスピードあるランと共に、タテへの力強い突破力は見どころ。強みである正確なパス回しで素早いアタックに勢いをもたらせるか。
今大会は、新型コロナウイルスによって中止が相次ぎ、3年ぶりに8回目の開催がかなった。高校時代を共にしたメンバーの再会やライバルとのチーム結成など、いつもとは違った魅力のある試合となり、各々の実力を発揮して繰り広げられる熱戦に関心が引き寄せられる。
「見ている人が飽きないようなラグビーをしたい」と宮尾が笑顔で意気込みを見せるように、自身の強みを生かしチームを勢いづける早大選手の活躍ぶりに要注目だ。
記事・写真=谷口花