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2022 Tough Choice/鏡副将・吉村副将インタビュー

平素より早稲田大学ラグビー蹴球部に温かいご声援をいただきありがとうございます。

監督をはじめとし、主将・副将・学生委員へのインタビュー記事を連日掲載しております。第3回は、今シーズン早稲田大学ラグビー蹴球部を副将として引っ張っていく、鏡・吉村両副将へのインタビューとなります。

※第1回:大田尾監督のインタビューはこちら
※第2回:相良主将のインタビューはこちら
※第4回:4年生委員のインタビューはこちら
※第5回:3年生委員のインタビューはこちら

早稲田スポーツ新聞会の協力のもと、昨シーズンの悔しい敗北を経て、今シーズンに向けた副将としての意気込みをお聞きしました。ぜひご覧ください。


<鏡・吉村両副将インタビュー>

――部としては、全国大学選手権ベスト8敗退という結果に終わってしまいましたが、昨シーズンを振り返っていかがですか。

鏡:春シーズンにAチームで出させていただいていましたが、終盤にケガをしてしまいました。そこからチームを離れる時間が長く、最後はBチームという感じだったので、思い描いていた1年ではありませんでした。
 
吉村:新体制になった昨年1年間を振り返ったときに、チームとしても個人としても正直、相当不甲斐ない結果だったと思います。個人としてはだんだん出場時間が減っていき、シーズンが始まるときにイメージしていた1年間とはかけ離れている状況だったので、あまりいい1年ではありませんでした。



――昨季のチームで「荒ぶる」に足りなかった部分はどこだと考えますか。

鏡:互いに要求しあうという部分が足りていなかったと思います。
 
吉村:チーム的に突き詰める部分が甘かったのかなと思います。練習量に自信を持ってしまい、結果を出すことに関してミスを突き詰める部分が甘かったです。



――昨シーズンを振り返って、鏡さん、吉村さんご自身が成長できたと感じる部分はありますか。(プレー面でも精神面でも)

鏡:プレーヤーとしての劇的な変化ではないと思いますが、ケガをしても最後までAチームを目指した部分や、Bチームの中でもチームに貢献するために頑張った経験は、人間として大きくなれたと思います。
 
吉村:シーズン終盤のタフなゲームに出ることによって選手としては成長できると思います。その点、最後のほうは試合にあまり出ていなかったので、出ていたらどうなっていたのだろうと思うこともありますが、昨年1年間で得られたものは忍耐力です。自分が思い描いていた状況でなくとも、自分が決めた目標に取り組み続ける姿勢の大切さは改めて感じました。



――反対に個人として足りなかったと感じる部分はありますか。

鏡:大田尾監督とシーズン終わって話したときに、何かが足りなかったよねという話をされました。具体的に何が足りなかったのか監督の答えはわかりません。自分で答えを見つけてほしい、ということなのかなと。ただ一貫して高いレベルで泥くさいプレーをし続けるのが仕事なので、そうした部分の精度やこだわりを1センチ単位で磨いていくべきだったなと思います。
 
吉村:どんな状況でも高いレベルで自分の持ち味を生かせるだけのスキルがまだなかったと思うので、今年は一貫して、どんな相手、どんな試合でも自分のパフォーマンスのレベルを下げないようにプレーできる選手になりたいと思います。



――副将にはどのような経緯で就任されたのでしょうか。

吉村・鏡:昌彦の指名です。


――副将になることが決まったときのお気持ちをお聞かせください。

鏡:昨年は委員会に入っていたので、任命される前になんとなく役職につくだろうとは思っていたのでそこまで驚きはありませんでしたが、昨年も最後に試合に出られていないですし、自分に務まるのかという思いもあります。ただ、そういった中でも早大学院というあまり強くない高校出身でAチームに近い位置にいることや、大きなケガをしてもこうした位置にいさせてもらっていることを考えて、下の選手からの希望の象徴のような選手になれたらいいなと思います。自分が頑張ることによって、下の選手やケガ人も頑張れるような環境を作っていきたいです。
 
吉村:なんとなく予想はできていたのでびっくりすることはなかったですが、副将に任命される前の週に明大に負け、悔しいかたちで個人的にはシーズンが終わってしまいました。今年は副将という立場になりチームに対する影響力も大きいと思うので、いい影響をチームに与え続けられる存在になりたいと思いました。
 


――目指す副将像はありますか。
 
鏡:影響力が強い役職だと思うので、まずはグラウンド内外ともに自分の役割を全うして、信頼を得られる副将になることです。また、昌彦がチーム立ち上げ当初に言っていた「一体感」というのを、一番下のチームやケガ人だった自分が(当事者の)気持ちを理解できると思うので、そういった選手たちにも目を向けながらやっていけたらなと思います。
 
吉村:チームの調子がいいとき悪いときが1年を通して絶対にあると思うので、僕自身のグラウンド内外での振る舞いを高いレベルで維持し、いつでも変わらないなと周りの選手に思ってもらえるようにしたいです。自分たちも真似しようと思われるような行動を日々取り続けたいです。



――チームの中でご自身に求められている役割はなんだと思いますか。

鏡:一番下のチームやケガを経験しての副将なので、こうした経験を生かしてチーム力の向上に貢献していく必要があるなと思います。
 
吉村:プレーヤーとしてはコントロールの部分や周りの14人の選手とコミュニケーションをとってよさを引き出すことだと思います。副将としては高い基準を示し続けてチームの雰囲気を作り、いい影響を各個人に与えていくことだと思います。



――何に一番こだわってやりたいか、個人とチーム、それぞれについてお聞かせください。
 
鏡:チームとしては紘が言ったようにひとつひとつのプレーにこだわることです。これを達成するためにお互いに要求しあうところをチームでこだわっていきたいと思います。個人的な部分でいえば今年は本当に結果がほしいので、自分の役割であるブレイクダウンの部分にとにかくこだわった練習をして、結果を出したいと思います。
 
吉村:チームとしては昨年の明大戦で多くのことを学んだので、ひとつひとつのプレーの精度を高め細部に徹底的にこだわっていきたいと思います。個人としては結果を出すという部分にフォーカスしていきたいと思います。自分の中で練習をやってきたつもりではありましたが、この練習が結果につながるのか今まで以上に問い続けながらやっていきたいと思います。今まで結果を無視して練習をしてきたわけではありませんが、より強く試合をイメージして結果を出すことにこだわって練習していきたいです。



――副将として周囲に対して何を求めるかお聞かせください。
 
鏡:常に「荒ぶる」や赤黒にむけて挑戦することを部員全員で取り組めるようにしたいです。
 
吉村:ひとりひとりが自律したチームになってほしいです。チームとして意識を上げるだとか、やる気を出せといった指摘を必要としないチーム、高いレベルで言いあえるようなチームになりたいので、モチベーションや日本一という目標を常日頃から、誰に言われずとも自分たちで意識できるような選手が集まった集団になってほしいと思います。



――まずは春シーズン、意気込みをお願い致します。
 
鏡:春シーズンだからといって負けていい試合はないので、勝ちにこだわりつつチャレンジをしていきたいと思います。
 
吉村:秋に比べて結果に直結しない試合ではありますが早大である以上、勝敗にこだわってやっていくつもりなので、1年間通して結果にはこだわり続けたいです。



――最後に今季の意気込みとファンの方にメッセージをお願いします。

鏡:今年こそ「荒ぶる」を取るぞと思っています。個人的にも「荒ぶる」を取る瞬間をピッチで迎えられるように頑張ります。こういったご時世で試合をあまり見に来てもらえない中でも応援し続けてくださるファンの方々の存在にとても感謝しています。今年もそのようなご声援をいただけるとうれしいです。ぜひよろしくお願いします。 
 
吉村:今年も変わらず、チームとしては「荒ぶる」という目標を掲げて進めていきます。個人としては昨年不甲斐ない結果で終わってしまったので、今年はしっかり挽回します。早大ラグビー蹴球部での最後の1年となるので、応援のほどよろしくお願いします。



文:早稲田スポーツ新聞会・ラグビー蹴球部広報チーム 写真:ラグビー蹴球部広報チーム

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