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2024
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帝京大B戦/観戦記

晴天から一転、雨雲の迫る中、早大Bは帝京大Bとの一戦に臨んだ。フッカー安恒直人(スポ2=福岡)がラインアウトモールから先制トライを決めるものの、その直後に帝京に2度のトライを許し、5-12で試合を折り返す。後半、点差が広がる場面もあったが、試合終盤でロック栗田文介(スポ1=愛知・千種)がグラウンディングすると、2点差という手に汗を握る展開に。「あと一本。」と仲間の声が響くも一歩及ばず24-26という結果で惜敗した。

ラインアウトモールに絡むフッカー安恒

前半開始直後、敵陣での継続したプレーで相手にプレッシャーを与えた。好調なスタートであったが、両者ともに攻撃を重ねることができず。そんな一進一退の試合が動き始めたのは20分、早大ラインアウトモールからフッカー安恒直人(スポ2=福岡)が先制トライを挙げた。

しかしその後は自陣ゴール前の相手の反撃に遭う。NO8永井新之助(スポ2=東京・早実)らの堅実なディフェンスで阻止したものの、31分、37分とラインアウトからのモールを抑えきることができずにトライを奪われ、5-12で前半を終えた。

後半序盤は自陣での相手ボールのセットプレーが目立ち、帝京大Bの優勢に思われた。5分、ラインアウトからの連続攻撃でロック藤井将吾(スポ3=大阪・早稲田摂陵)からパスを受けたフランカー永嶋仁(社3=東福岡)がインゴールをこじ開け、同点に追いついた早大B。

その後2度のトライを許しながらも、FW陣は安定したセットプレーを見せる。24分、ラインアウトから展開されたボールを受け取ったFB平田楓太(スポ4=福岡・東筑)が中央右にインゴールを駆け抜け1トライ差に。

追い上げを見せた35分、NO8粟飯原謙(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が大きくゲインを見せる。敵陣で得たマイボールでのスクラムで相手のディフェンスラインを押し下げると、フランカー田中勇成(教1=東京・早実)、栗田へとボールを運び、栗田がグラウンディング。5点を追加したが、わずかに及ばず24-26という結果で帝京Bに惜敗することとなった。

インゴールに向かうロック栗田

早大Aに続き、僅差で敗れた早大B。初のゲームキャプテンを務めたWTB今駒有喜(文4=東京・早実)は「取り切れるところで取り切れず、自分たちの反則で勝利を手放してしまった」と振り返るように好機を生かせない場面も見られた。それでも前進し続ける姿や春の試合からの接点の面での成長に、より高みを目指す選手の強い意志を感じる一戦となった。「自分たちのインプレーの時間を増やして勝負できるようにしたい」(田中)。浮き彫りとなった課題を修正し、早大Bは次に控える京産大戦に挑む。

文=永留琴子 写真=長野恵治・原旺太(早稲田スポーツ新聞会)