霧のかかったA戦とは一転、晴れ間も見える中で、早大Bと同志社大B(同大B)の試合が行われた。前半は守備の乱れから相手にリードを許したものの、後半には修正を見せ見事逆転。最終的には43-35で勝利し、A戦に続いて白星を付けた。
先に得点を挙げたのは同大B。前半4分、自陣22メートル付近のラインアウトからフェーズを重ねられ、同大Bに先制を許す。さらに、相手WTBに右自陣を破られる場面もあったが持ちこたえ、14分、早大BはSO久富連太郎(政経3=島根・石見智翠館)のキックパスを受けたWTB槇瑛人(スポ4=東京・国学院久我山)が右隅にトライし初得点。
続く20分には、左サイドでのマイボールラインアウトから最後はフッカー安恒直人(スポ2=福岡)が押し込んだ。22分には、早大ノックオンによる相手ボールスクラムから、ディフェンスラインの穴を破られ、トライを奪われるが、その5分後、敵陣5メートル付近のラインアウトからモールで再び安恒が押し込み、7点を追加。前半スコアは、19-21とわずかに追いかける展開で終えた。
後半開始直後、早大はディフェンスラインの乱れから同大Bにトライを献上し、点差は一時9点に。しかし、9分の安恒、12分には、交代してすぐのSH小西泰聖(スポ4=神奈川・桐蔭学園)がキックチェイスからインゴールに転がったボールをそのまま抑えてトライ。キックも確実に決め、早大Bは逆転に成功した。
20分、27分にはラインアウトモールからフッカー佐々木柊(スポ2=東京・本郷)が連続でインゴールをこじ開ける。それ以降は、「ハイプレッシャーディフェンスを心がけた」と試合を振り返ったWTB磯崎錬太郎(商3=徳島・城東)などの活躍もあり、堅実な守りで相手に流れを渡さず。後半だけで4トライを挙げ、最終スコア43-35で勝利した。
ミスを修正することができず敗れた帝京大B戦の反省を生かし、ディフェンス面で後半に立て直しを図り奮闘した早大B。「モールで取り切る」(安恒)と今夏目標に掲げたように、今試合ではモールトライを4本挙げるなど、セットプレーの成長ぶりは著しいものだ。「目標に向けてチーム全員でアクションをできた」(磯崎)、「いい形で終われた」(安恒)と口をそろえるように、手応えを感じ夏合宿最終戦を終えた。来たる秋シーズンへ。チーム一丸となって『荒ぶる』への戦いが始まる。
文=戸祭華子 写真=坂田真彩・谷口花(早稲田スポーツ新聞会)