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2024
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ジュニア選手権/明治大学戦展望記

早大ラグビー蹴球部が持つ大きな目標のひとつである『荒ぶる』、いよいよその目標を形にする時がやってきた。今週末から開幕する関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)。早大は昨年に引き続きカテゴリー1に所属し、春にも対戦した帝京大、東海大、慶大、そして久しぶりの対戦となる明大の4チームと総当たりのリーグ戦に挑む。春夏のリベンジを果たすにはふさわしい対戦相手。チーム一体となって勝利を挙げると共に、圧倒的な存在感で白熱した部内競争に打ち勝つ姿からは目が離せない。

春には、19-40と帝京大Bに敗れた早大B。しかし、夏合宿に行われたジュニア夏季オープン戦では、得点を重ねられなかった前半に対して、後半はセットプレーを起点とした攻撃でトライすることに成功。惜しくも勝利には届かなかったが、24-26と僅差に迫って帝京大B戦を終えた。

夏合宿最終戦となった同志社大Bとの一戦でも、モールやスクラムなどのセットプレーが功を奏し、チーム全体でアクションする様子が見られた。一方、浮き彫りとなった接点での力勝負やディフェンスの精度など、夏に明確化された課題をクリアにして、初戦を白星発進といきたいところだ。

夏合宿京産大B戦で相手ディフェンスを突破するロック栗田

そんな早大Bの初陣となるのは、早大のライバルとしても挙げられる明大Bだ。明大Bとは、昨年度のジュニア選手権以来の対戦となる。昨年は、終始明大Bにリードを奪われる展開となり、後半終盤にトライを挙げたものの、7-47と完敗。今試合は厳しい試合展開が繰り広げられることが予想される。

その中、気になる試合メンバーには、鋭いパスでゲームメイクするSH島本陽太(スポ3=神奈川・桐蔭学園)や献身的なプレーで相手を迎え撃つNO8小池航太郎(商3=東京・早実)など夏に存在感を示した選手がそろう。

リザーブメンバーには、今夏復帰戦を迎えたSH小西泰聖(スポ4=神奈川・桐蔭学園)も久しぶりの公式戦出場となる。春と夏に培ったものを初戦を飾る明大Bとの一戦で存分に発揮することができるか。

夏合宿同志社大B戦で巧みなパスを仕掛けるSH島本

何年ぶりかに勝利を挙げた新人早明戦から早くも4ヵ月が経とうとしている。あの日躍動したルーキーは今やABチームに名を連ね、今試合にも3人がスタメンで挑む。新人早明戦での勝利でチーム全体の士気が高まったように、今大会でのひとつひとつの勝利が早大が目指す『日本一』への挑戦を後押ししてくれるに違いない。

本リーグで対戦する4大学は、早大Bが春に敗北を喫した相手ばかりだ。春夏と自身が鍛え上げたスキル、FW全体の一体感を発揮し、4連戦を勝利で飾りたい。一戦一戦を勝ち抜き、自身の存在をどれだけアピールできるか。鍛錬の夏が終わり、『荒ぶる』まで残された時間は数ヵ月。憧れの赤黒により近づくため、目の前の一戦一戦を貪欲に突き進む。

文・写真=谷口花(早稲田スポーツ新聞会)