日差しが暖かく感じる昼下がり、早大Bは明大Bとの関東大学ジュニア選手権準決勝に臨んだ。前半、ペナルティーから自陣への侵入を許し、4トライを献上。後半はディフェンスで相手のミスを誘い1トライを取り返すが、以降、好機を得点につなげることができなかった。両校ミスが目立った本試合は7-35で明大Bの勝利に終わった。
前半、早大Bは自身のミスから相手にチャンスを与える形となる。前半5分、自陣でのマイボールスクラムで反則しゴール前まで攻め込まれる。モールディフェンスに成功した早大Bだったが、相手のBKにポイントを作られると、最後はキックパスで外に展開されトライを許した。
その後、明大Bのペナルティーから敵陣深くまで前進した早大Bだったが、トライを取り切ることができない。反則で徐々に自陣へと押し込まれると、明大Bが縦の攻撃と速いテンポで主導権を握り、2トライを追加。
30分には早大Bのノットリリースザボールから再び自陣ゴール前に侵入される。モールを凌ぐが、縦に当てる相手攻撃のゲインを止めることができず、近場のオフロードでトライを奪われてしまった。反則を確実に得点につなげた明大Bに対し、早大Bはチャンスを生かせず 0-28で折り返した。
後半序盤も明大Bのペースが続く。キックの蹴り合いから相手WTBにブレイクされ、自陣深くまで切り込まれる。タックルで食い止める早大Bだったが、オフサイドの反則を取られ、ピックゴーで攻撃の起点を作られると相手FWに押し込まれ被トライ。
流れを変えたい早大Bは直後のキックオフからディフェンスで明大Bに食い下がる。集中を切らさずプレッシャーをかけ続けた結果、相手のハンドリングエラーを誘うことに成功。SO守屋大誠(政経2=東京・早実)がボールを拾うと、70メートルを独走し、インゴールを駆け抜けた。
17分、相手の反則から徐々に敵陣に侵入した早大Bは、立て続けに3つのペナルティーを獲得し、モールでゴールラインに迫る。しかし、グラウンディングは失敗に終わり、明大Bのゴールラインドロップアウトに。
38分にも敵陣で再度ペナルティーを3つ獲得するが、得点に結びつけることができず試合は終了。お互いにトライを一本ずつ取った後半は停滞した試合展開となった。
両校ともペナルティーを15個以上犯すなど、規律が問題となった今試合は、ミスを得点につなげる力に長けていた明大Bに軍配が上がった。ゲームキャプテンを務めたWTB今駒有喜(文4=東京・早実)は「敵陣に入ってからの選択について意思統一できていなかった」と反省を口にした。敵陣で得点を取り切る力、また、ペナルティーを相手に与えないプレーの改善が求められる。今試合での課題を克服し、赤黒争奪戦に絡むことを期待したい。
文=原旺太 写真=川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)