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京産大戦・観戦記

京産大戦・観戦記

前日とはうって変わり、雲ひとつない青空のもと京産大とのオープン戦が東伏見グラウンドで行われた。連休中ということもあり多くのOB、ファンが駆けつけ、賑やかな1日となった。
試合が動いたのは前半7分。ワセダは22mライン内側に攻め込むとそこから大きく右に展開。BK陣がつなぎ、最後はナンバーエイト紀(2年)がゴール中央にトライを挙げた。このトライを皮切りに15分、19分、24分と立て続けにトライ。前半は35-7と大きくリードして折り返した。前半は球出しもスムーズに行われ、これまでの練習の成果が現れたと言える。しかし後半にはいると京産大のディフェンスでのプレッシャーも強くなり、ノックオンなどミスも続出した。とりわけ課題といえそうなのがセットプレー。スクラムにおいては幾度となく相手に押し込まれてしまった。セットプレーが安定せずリズムを崩したのか、後半に入ると攻め込まれる場面が多くなる。声を出し、必死に耐えたが後半30分には根負けし、この日2本目となるトライを許してしまった。その後ロスタイムにCTB武川(3年)がトライを返したところで試合終了。42-12と点差こそ開いたが、後半だけ見ればトライは1本ずつ。いい面と悪い面、両方が見られた試合だった。<HP委員疋>

<西辻が出場。内ゲバ(紅白戦)も熱い!>
Aチームの試合に引き続いて、Dチーム対Eチームによる内ゲバも行われた。注目を集めたのはEチームで出場した副将・西辻。「今日は思いどおりにできなかった」と本人が語ったように見せ場こそなかったが、昨シーズンの対抗戦トライ王の復帰は明るい材料だ。試合の方は互いの気迫がぶつかり合う激しい攻防が繰り広げられた。そんななか活躍を見せたのはDチームで出場した山田(2年)。前日の疲れも見せず、スピード溢れるアタックで何度もトライを演出した。高校時代はオール愛知にも選出されていたという逸材。今後も注目です!

<清宮監督試合後のコメント>
「練習しているアタックの数はまだ少ない。相手が対応してきた時にどうすればいいのかはまだ教えてないからしょうがない。(スクラムについて)今日は3番がいなかったから。DFは練習どおりにできたと思う。(選手同士の連携の)声も出ていた。『激しさ』という点はよかった。今日は50点。反省点もたくさんある。ここまでやってきたことはそれなりに結果が出ていると思う」

<主将・左京泰明試合後のコメント>
「(今日は)よくなかった。(スクラムが押されたことについては)大江は1番の選手ではじめて3番をやったのである程度予想していたことです。自分たちがまだまだ練習不足なのでもっと練習が必要。(アタックについては)意図していた継続がある程度できた。パスミスが出たり、FWがいなくなったりしたのは練習でもミスしていたことがその通り出た。春からずっと球出しのところとか練習してきて、練習でやってきたことは出た。でもまだこれからです。試合のビデオを見て反省して埋めていきます。(ファンのみなさんに…)応援よろしくお願いします。期待にこたえられるよう頑張ります」

<副将・安藤試合後のコメント>
「今日は戦術的にとまるところがなかったので疲れた。FWはセットプレーがだめだった。まだチームとしてあまりやっていないから。昨年の今頃はスクラムたくさん組んでいたけど、今年はまだやっていない。でもやられすぎのところもあった。今日は自滅。個々は力負けしていなかったと思う。前半はいいリズムで球出しできた。まだまだこれから」

<CTBで出場した武川>
「BKラインが浅くなってしまった時があったのでそこを修正したい。前半はいいイメージでできた。もっと広く回せるようにしていきたい。ひとつひとつのプレーの精度とコンタクトの高さが課題。今日のできは5点。個人としてはスピードをもっとつけたい」

<FLで出場した羽生>
「(試合については)全然仕事ができていない。やっと実践でやったんで、やることは分かってきた。(新しいポジションについて)監督から言われて「はいやります」と言った。不安だらけだったけどやってみないとわからないと思った。FWの中では足が速いほうなのでそれをかわれたのかも…。まだ、馴染めていないがそんなことは言っていられない。課題は密集で何が出来るか、タックルが前でできるか」

<久々の実践となった西辻>
「今日は思いどおりにいかなかった。上のチームでもこういったことはあるだろうから、そこでどうするかだと思う。久々でしんどかった。次のセブンスには出たい。(前日の両WTBの活躍について)ワセダはウイングのチームですから」