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2024
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早大A対日大A戦・観戦記

早大A対日大A戦・観戦記

早大は開始2分にいきなりトライ。このまま圧倒するかに思われた。しかしナンバーエイトのトンガ人留学生を前面に押し出し、FW戦を挑んでくる相手に押し込まれ4分、18分と立て続けにトライを許してしまう。すぐさまトライを返すも、24分に再びトライを奪われ12-21と9点のビハインド。早大に暗雲がたちこめる。
この流れを断ち切ったのはナンバーエイト上村康太とWTB山下大悟(ともに3年)。まずは上村。中盤過ぎからはトンガ人留学生相手に好タックルを連発。28分にはゴール前で3人のディフェンスを吹き飛ばし反撃ののろしとなるトライを挙げた。「やっていてとても楽しかったです」と対面のトンガ人留学生との激しい攻防を満足気に振り返った。そしてもうひとりの山下。38分にハーフライン上でボールを受けると軽快なステップと見事なスピードで3人をかわし中央にトライ。このトライで試合は完全に早大のものとなった。
31-21と10点のリードで迎えた後半は早大が完全にゲームを支配。時間の経過とともにフィットネスの差を見せつけ、5トライを追加。64-21で勝利した。後半に光ったのはゴール前での粘り強いディフェンス。攻め込まれながらもトライを許さず、これには清宮監督も「安心して見ていられた」と満足そうな表情を浮かべた。<HP委員疋>

<後半に5人をかわしトライを挙げた左京主将>
「日大のFWが強いのは分かっていた。それに対する対応も悪くなかったと思う。アタックは随分とよくなってきている。この合宿でステップアップできた。試合にも成果がでてきた。(シーズンに向けて)自信は十分にありますよ」

<切れのあるステップで幾度となくゲインを切ったSO大田尾竜彦>
「前半ペースが悪かったのは僕が納得できないペナルティーを取られ冷静さを失ってしまったから。(ゲインをたくさん切れたのは)相手のディフェンスがバラバラだったから。途中からはよく前が見えた。チームは春に比べてよくなってきていると思うが、まだレベルアップしないと関東学院には勝てない。もっとそつなくプレーできるようにならなければダメ。SOはいい選手がたくさんいるので毎試合がテストマッチという感覚でやっている。合宿をケガなく乗り切れてよかった」

<Aチーム唯一の1年生プロップ伊藤雄大>
「今日は左京さんが自分が疲れている時に時間を稼いでくれたので楽にスクラムが組めた。Aチームにいるのは上の人がケガをしているだけです。この合宿は長かった。色々なことを教わったんで少しは成長できたと思います。フィットネスは相変わらず課題です。どこの大学にも負けないスクラムを組めるようになります」

<4年生としてBK陣を引っ張るCTB武川正敏>
「相手が強かったのは最初だけ。途中で歩いていたから前半頑張ってBKに回せばと思っていた。深くためたり、スピードを出したり練習でパス回しをしているのが良い方に出ている。あとはうらに出た後どうするかが課題。自分としては合宿中に大きな怪我がなくて良かった。目標は優勝。個人的にはゴールキックを100%決められるようにしたい」


<清宮監督・合宿総括>

Q、合宿を終えて
A、約20日間が終わって各チームともレベルアップしている。誰が見てもチーム力が上がっているし、スキルも上がっている。考えていた通りにできた合宿だった。
Q、アタック力がアップしましたね
A、まだ厳しい相手とやっていないから。でもいいんじゃないかな。DFも今日(日大戦)はかなり良くなった。BKに回されても危ないシーンが少なかったし。
Q、敗れた関東学院大戦について
A、あの時点では差は縮まっていない。でもそのあと今、一番強いチームが出来たと思う。
Q、OBとやって得たものは
A、みんな自信がついたんじゃないかな。
Q、ポジションもいろいろ試していました
A、30人誰が出てもチーム力が落ちないようなチームを作る。誰々頼みでは本当に強いチームとは言えない。西辻がいなくても強いチームであるためにB、Cの底上げをしていく。
Q、スクラムについて
A、スクラムもとりあえず良くなった。100点中50点くらいにまではなったかな。
Q、怪我人も例年よりは少なかったですね
A、怪我を出しても仕方ないしね。
Q、最後にファンの人たちにお願いします
A、試合を見に来て下さい(笑)。