対抗戦がいよいよ開幕。早大の初戦の相手は早大ＯＢ水上氏がコーチを務める東大。暑さの残るなか神奈川体育センターにて多くの観衆を集めて試合は行われた。ちなみに早大が同グラウンドで試合を行うのは初めての事。＜ＨＰ委員疋＞

開幕戦ということで硬くなったのか早大は開始早々に自陣ゴール前でパスミス。いきなりのピンチを迎える。しかしこの場面を凌ぐと攻勢に転じ、４分に相手ゴール前ラックから右に展開。ＣＴＢ山下大悟（３年）が抜群のスピードで相手を振り切り、記念すべき左京組対抗戦初トライを中央に決めた。このトライ後は一方的な早大ペース。自陣からでも積極的に展開し、次々にトライ。５０－０で前半を折り返した。
後半に入ってもボール支配率で相手を大きく上回り８トライの猛攻。リザーブ陣も全員出場し、１００－７で圧勝した。
この試合で目立ったのがフランカー羽生憲久（３年）。ほとんどディフェンスの機会がなかったため、得意の鋭いタックルこそ見られなかったが、素早いフォローに華麗なステップとアタックで大きくチームに貢献。もはやワセダになくてはならない選手と言ってもいいだろう。
ミスもあり、１トライも奪われた。選手たちも消化不良の様子で満足はしていない。しかし試合後の清宮監督は「こんなものだろう」とあっさりしたもの。今シーズンの合言葉は『ＯＶＥＲ　ＴＨＥ　ＴＯＰ』（今ある壁を乗り越えよう、そして頂点へ）。完璧なスタートとは言えないが、新生ワセダは頂点への第１歩を踏み出した。

＜胸に稲穂のエンブレム。新赤黒ジャージー初お披露目！＞
皆さん、お気づきになったでしょうか？この日選手たちが着ていた赤ジャージーは昨年までのものとは違うのです。まずひとつは胸に稲穂のエンブレムが入ったこと。そして素材も汗をかいても重くならないものに変わったのです。「重くならず着心地がいいので、みんなも気にいっている」（左京主将）と選手たちにも好評だ。誰もが憧れる伝統の赤黒ジャージーも時代とともに変化しているのです。

＜左京主将試合後のコメント＞
「今日はミスが多かった。それだけ。ディフェンスの機会もあまりなかった。トライを取られたのはだめです」

＜攻守に活躍のフランカー羽生＞
「もっと高いレベルで８０分やりたかった。単純なミスがあったし、基本プレーの精度をもっとあげないと。今日は相手にいかれてしまった場面があったので次はしっかりやらないと。走り回ってタックルで止める。がんばるだけです」

＜前半１２分からＮＯ・８を務めた佐藤喬輔(４年）＞
「ＮＯ・８はビックリでした（笑）。高校の練習試合でやったことはあったけど。合宿でもやっていなかったので。（２トライについて）あれはごっつぁんです。今日はいっぱいいっぱいでした（笑）。ミスがなければよかった。ディフェンスは何とも言えないです。走り回って突破役なり、サポートなり完全燃焼でがんばります」

＜ＦＢで出場の豊田大生（３年）＞
「今日はもたついたというのもあるし、相手の前に出るディフェンスに対して浅くなりすぎてリズムがつかめなかった。ミスも多い。まだまだ。自分は自分のプレーでできることを完璧にして、よりレベルアップしたい」