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2024
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対東海大戦(Jr選手権)・観戦記

対東海大戦(Jr選手権)・観戦記

対抗戦に続いてジュニア選手権も開幕。早大の目標はもちろん優勝。そのために明大、東海大、山梨学院大との予選リーグで負けは許されない。初戦の相手は東海大。試合直前には試合に向かう選手たちを他の部員が花道を作って送り出すなど、まさにチーム一丸で試合に臨んだ。<HP委員疋>


試合は開始から圧倒的な早大ペース。ほとんどの時間を敵陣で過ごし、幾度となくゴール前まで迫る。しかしアタック全体にスピード感を欠いたことに加え、相手の激しいタックルもありなかなかトライを奪えない。次第にミスも出始め、均衡した時間帯が続く。
この何とももどかしい展開をひとりの男が打ち破る。WTBの加藤かい(2年)だ。23分、相手ミスからの展開でボールを受けると、切れのあるステップでディフェンス2人をかわし爆走。自陣ゴール前から実に85メートルを走り切るスーパープレーで待望の先制点をもたらした。このプレーには部員一同大盛り上がり。やんやの喝采を浴びた。実はこの日は加藤の20回目のバースデー。節目の日を自らのトライで祝う形となった。
このビッグプレーで一気に畳み掛けたいところであったが、29分に一瞬のスキを突かれ同点。勝負は後半に持ち越された。
後半開始直後、それまでの展開がうそのようにあっさりとトライが生まる。相手を左右に揺さぶっての展開から最後はNO・8内橋徹(1年)。相手を置き去りにし中央に飛びこんだ。後半は内橋の独壇場。一度ボールを持てば相手を次々に吹き飛ばし、また引きずりながら大きくゲイン。スクラムからのサイドアタックにも冴えを見せ、攻撃の起点としての役割を十二分に果たした。再び5点差に迫られて迎えた30分には試合を決定付けるトライ。後半はまさに獅子奮迅の活躍振りでチームを勝利(31-14)に導いた。「あいつは絶対にすごい選手になりますよ」とは先輩NO・8上村康太(3年)。今後の活躍が本当に楽しみだ。不動のレギュラー上村もうかうかしてはいられない?

<見事なバースデートライを挙げた加藤かい>
「あのトライはたまたまです(笑)。いいタイミングでボールがきただけです。今日は攻めながら点が取れなくて厳しかった。ミスもあったが攻撃の方向性としてはよかったと思う。今日の自分は50点くらいですね。決定力と仕事量を上げていきたい。ポジション争いは(私生活では大の仲良しの)山岡(正典、2年)がいるんで何とも(笑)。出られるようにがんばるだけです」
<見事な活躍を見せた内橋徹>
「今日はノットリリースなどの反則を3回くらい取られてしまったので反省点の方が多い。春先に比べてドライブはだいぶできるようになってきたとは思います。前半できが悪くて自分たちのラグビーができなかったので、最初から自分たちのペースでできるようにしないと。今日は1年生が多くて(スタメンに8人、前半途中からは9人)やりやすかったです。今後も自分らしく一生懸命がんばるだけです」