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1年早慶戦・観戦記

1年早慶戦・観戦記


鈍よりとした蒸し暑い天候のなか、慶大・日吉グラウンドにて早大1年生チームが慶大1年生チームと対戦した。両校関係者やファンの他に豪州代表のスーパースター・ホラン、現役日本代表の岩淵、斎藤らがゲームを観戦。慶大グラウンドでの試合ということもあり、完全にアウェーでの戦いとなった。<HP委員疋>


1週間前に明大1年を撃破し勢いに乗る早大1年チーム。この日も好ゲームが期待された。しかし、試合開始から相手の低い姿勢でのアタックを前で止めることができず自陣に釘付け。序盤こそ粘り強く対処したものの、15分にトライを奪われると、18分、25分にも立て続けにトライを許してしまう。早大1年チームも27分にトライを返すも、前半の見せ場はこれだけ。7-26とリードされて折り返した。
何とか反撃に転じたい後半であったが、ペースをつかむことができない。3分に相手13番の選手にディフェンスラインを切り裂かれると、その後は防戦一方。20分までの間に立て続けに5トライを取られ7-59。この時点で勝負あった。
FWも後手に回り、BKもいいように走られてしまったこの試合であったが、早大1年は最後まで戦う姿勢を貫いた。互いに声を掛け合い、必死に応戦。3トライを返す意地を見せた。なかでも特筆すべきはSO安藤栄次。トライ後には一目散にボールを受け取り、キックティーを使わず、すぐさまゴールキック(すべて成功)。誰よりも声を出し、プレーでだけでなく、あきらめない姿勢でチームを引っ張った。
最終的には28-64と大敗。試合後多くの選手が悔しさのあまりグラウンドに倒れこんだ。それほど早大1年にとってはショッキングな敗戦。しかし落ちこんでいる暇はない。近いうちに訪れるであろうリベンジの機会には、大きく成長した姿を見せて欲しいものだ!

<清宮監督試合後のコメント>
「今日の試合を見て、あいつらにもっと色々なことを教えてあげたくなった。相手はやろうとしていることが見えた。力の差はそんなにないと思う。攻めこまれた時の応用力が足りない」

<キャプテン・古島直のコメント>
「気持ちで負けた。全部受け手になった。それがすべてです。プレー以前の問題です。(試合前は)DFをしっかりやろうと言っていたけど最後まで修正できなかった。(スクラムは)前3人が諸岡くんとかがしっかりしているので大きな力になっています。基本的なところがまだまだ出来ていないので、これから1年の中からレギュラーが狙えるように頑張りたい。そして慶應、明治に勝ちたい。(早慶、早明をやって)出来ているところ、出来てないところが確認できました」

<WTB遠藤隆明のコメント>
「気持ちで最初から受けてしまった。エンジンがかかるのが遅かった。後半、トライを取れたのはランナーが前に出れたからなので、前に出れたときはうちのペースで取れる自信がある。DFは向こうのFWの持ち出しにゲインされて悪循環なって攻めこまれてしまった。(自分のアピールポイントは、)ボールをもらうときに思いっきり入っていくスピードとたくさん走るところです」

<CTB豊山寛のコメント>
「(敗因は)やっぱり、監督にも言われたんですけどみんなの気持ちですね。練習でやっていたように出来なくて、例えばポイントに入る人数が少なくて相手に取られたり。今日は相手に取られることが多かったです。暑かったのか、声がないし相手が来たとき動けなくて全然うちのペースで出来なかった。でも、もう負けません。早慶明はやっぱり特別だと感じます」

<ロックで出場の阿部卓留>
「今日は気持ちで負けて受けに回ってしまった。個人個人の力の差は無いと思う。チームでひとつになれば勝てる。今後はサポートプレーや前に出るタックルをアピールしていきたいです。絶対に優勝します」