2001/7/17
左京主将・春シーズンを振り返る
新チームのスタートから早くも4ヶ月が経過し、春シーズンも一区切り。うだるような暑さのなかでの練習後、東伏見グラウンドにて左京主将にこの4ヶ月の思いを聞いた。清宮新監督の就任、同大、明大からの勝利、そして関東学院大戦…。主将左京が激動の4ヶ月を振り返る。<聞き手HP委員片、疋>
主将就任について 「主将に任命されたときはうれしかった。それまでは主将になることなど考えていなかったけど、学年会で自分の名前が出たときに初めて意識した。3年までは悪い言い方になってしまうがチームのことについては考えていなかった。自分が赤黒を着ることだけを考えていた。極端に言えばチームの勝ち負けより自分がいいプレーができればと。主将になってからは自分にできること、プレーはもちろん集中力や厳しさ、意識の持っていき方をみんなに示してまとめていければと考えている。最近はグラウンドのなかだけでなく、委員の間の意識を統一したりと、より全体のことを考えるようになった」
オープン戦を振り返る 「誤解を恐れずに言うならば満足している。なかなか勝てなかった同大、明大に勝つことができたし、進むべき方向性が明確。今までワセダは春には勝てないと言われていて、昨年も負け方がひどくて何をすればいいのかも分からなかった。でも今年は違う。部員のプレーや言動にも自信が感じられる。同大、明大からの勝利は本当に大きい」
清宮監督について 「何もかもが明確。意図していることも方向性も現状に対する認識も。100%信頼している。練習に関してもすごく新鮮。最初練習は2時間と言われたときに本当にそんなことが可能なのか?と思ったけどこれができてしまうんですね(笑)。こんな春を過ごすなんて想像できなかった。頭も技術もゼロから作り始めて、チームは成長していると思う。清宮さんの存在は本当に大きい」
関東学院大戦での大敗について 「試合前は相当意識したし、本気で勝ちにいったので負けた(5-57)ときは本当にショックだった。1対1での体の強さが印象に残っている。試合後清宮さんがみんなに『この差が今の差だ。やっとスタートラインに立てた』と言ったんです。自分もその通りだと思った。それまでの自信というかおごりがなくなった。対戦できて本当によかった。どういう流れで自分たちがやってきて何を反省して次に臨むか、この試合を最後に持ってきた清宮さんはよく考えていると思った。最初から分かっていたのかなと」
今後の課題と春の収穫について 「FWはまだまだ単純な力不足。特に関東学院とは1対1の差を感じた。失点が多かったディフェンスは手をつけていないところでやられてしまった。これから取り組まなくてはいけない。収穫は基礎ができたこと。アタックも意図した形でトライを取ることができた。これは強みになると思う。夏合宿では技術も体もすべてをレベルアップしたい。またミスをなくすことと判断のレベルをあげることもしていきたい」
目指すラグビーとは 「4年生で話し合った。何が大事なのかという話。どの部分を強くしようとか何かにこだわろうとかいうことはない。日本一になるというのが結論。そのことだけを考えていこうと。これまでの伝統とされてきた戦い方に固執する気もない。勝つためのラグビーをする。清宮さんにも『俺はすべてを変えようと思っている。どうしても勝ちたいか?どんなことしてでも勝ちたいか?』って問いかけられた。新しいワセダラグビーを作りたい。ただ過去を完全に否定するわけではない。1年から3年の間にもきりがないほど多くのことを学んできた。ラグビーに対する取り組み方や情熱。そういったものはなくせない」
部員に求めること 「よく考えろということです。こんな素晴らしい環境でラグビーができる状況に感謝しなければならないし、そんな時間を大切に過ごせているかを自分に問いかけて欲しい。今自分たちが過ごしている時間は素晴らしい時間だということを分かって欲しい。大好きな1つのことだけを好きなだけできるというのは本当に恵まれている。それが分かれば必然的にがんばれると思う」
応援してくれるファンへ 「秋には秩父宮やテレビで昨年までとは違うところをお見せすることが出来ると思いますので楽しみにしていてください。エキサイティングで感動する試合をしてみせます」
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