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対明大戦観戦記

対明大戦・観戦記

 「6月16日はワセダにとってメモリアルデーになる。それはこの日が、スクラム、ラインアウトで日本一になるファーストステップとなるからだ」。試合前夜のミーティングでのヤングのこんな言葉に、選手たちは奮い立った。「本物中の本物」ヤングに教わってきたのは、技術はもちろんのこと、「熱いハート」。この一週間で『荒ぶる』ワセダにさらなるファイティングスピリットが植え付けられた。
 「スクラムで勝負しろ!」。首脳陣の指示どおり、早大エイトは宿敵・明大を圧倒。目標であったスクラムトライこそ奪えなかったが、終始『重戦車』を押し続けた。特に後半は相手ボールをゲットするにとどまらず、スクラムが走り出すほどの凄まじい勢い。長らく続く「早明」の歴史では想像もできないような光景に、札幌の観衆はどよめいた。
 FWが前に出れば、必然としてそこに待ち受けているのはトライラッシュ。生きた球をBK陣が華麗に仕留め、FWに負けじと見せ場を作った。
 前半一時的にリードを許したものの、結果的に82点を奪っての爆勝。『重戦車』を粉砕した日…。2002年6月16日。この日は本当にメモリアルデーになるかもしれない。<HP委員 疋田拡>

<後半20分に登場。トライも決めたCTB山下大悟>
「今日は久しぶりの実戦だったけど、自分のプレーはまだまだ。チーム全体で見れば、明治が前に出てきたときに受けに回ってしまった。全然よくない。3本は取られ過ぎ。後半はよくなったけど、相手のフィットネスも落ちていた。前半の戦いを80分やられたらきつい」

<清宮監督試合後のコメント>
「後半はディフェンスがよかった。前半は相手ボールが取れな過ぎ。後半くらいボールが取れれば、あのくらい点は取れるよ」

<久々の観戦となった神戸製鋼・増保輝則>
「(82-19というスコアに)すごいね。今日は久々に見たけれど、昨年よりひとつひとつのプレーの精度が上がっている。アタックはとてもよかった。スクラムはビックリした。僕等の頃と全然違うなあと。明治相手にあれだけ押して、スカッとした。BK陣はいいと思う。すべてに言えることだけど、意図的な攻撃ができている。いくつか気になる点もあるけれど、夏洋(=前田コーチ)さんが修正してくれると思う。両WTBもタッチに出ないという意識があっていい。内側でポイント作ったり、リンクプレーヤーとして機能していた。清宮さんも2年目だし、選手もイメージが分かってきていると思う。今年こそ日本一になってほしい。久しぶりに赤黒見て懐かしくなった。最近はオールにも出てないし。久々に着たいなあと(7月7日北風祭では最強OBチームとして出場予定)。」