対抗戦に先がけて、Jr選手権がいよいよ開幕。気配は秋、激しく雨の降りしきる上井草グランドにて東海大と対戦した。
「今日は反省することばかり。いいところがひとつもなかった…」(ゲームキャプテン・正木健介)。エンドレスに続くハンドリングエラーに、相手を崩しきれない不明瞭なアタック。更にはキック処理の甘さが加わり、ゲームの大半を自陣で過ごす苦しい展開を強いられた。
前半開始からの連続トライで先手を取り、常にリードを奪ったものの、その内容は「お粗末」の一言。トライの香りが微塵もしない低調なアタックに終始した。
イライラがマックスに達する、今シーズンのBチームワーストゲーム。それでも後半27分に途中出場、WTB太田淳平(2年)が目の覚めるような3人抜きのトライを決め、10点差以上の勝利に与えられるボーナスポイントだけはしぶとく確保した。
収穫は公式戦での負けを免れたことくらい。「どこもそんなに簡単には勝たせてくれないと思う」(正木)。連覇を目指すもうひとつの覇権争い。ワセダには険しい道のりが待っている。<HP委員 疋田拡>
<反省しきり ゲームキャプテンを務めた正木健介>
「個人的にはもっと勝負して決定的な仕事をしなければいけなかった。自分もチームのデキも不満です。練習からミスが多くて、それがそのまま試合にも出てしまった。雨とはいえ、ミスが多すぎた。ミスした後の意識、反応をしっかりしようと話していたけど、遅かった。ワセダはその反応を速くしなくてはダメなのに…。相手が蹴ってきた時は雨ということもあって、パスというより、キックか自分で勝負をしようとしたが、うまく切り返せなかった。バックスリーはキックという選択肢も今年はあるので、もっと精度を上げないといけない。とにかく今日は反省することばかり。いいところがひとつもなかった」