「そうだ、ワセダに行こう!」。8月5日~7日、夏真っ盛りの菅平にて恒例のサマースクールを開催。全国津々浦々、志の高い高校生36名が一堂に会し、現役委員たちと触れ合いました。
サマースクールとは何ぞや? そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、サマースクールとは言うなれば、『ラグビー部版・オープンキャンパス』。グラウンドで実際にワセダが行っている練習を体験してもらうのはもちろん、小論文、面接(このふたつは推薦入試には欠かせません)、英語などの勉強会、ラグビー部紹介に大学紹介と、『ワセダ』の魅力を感じて頂くメニューが目白押しです。
要は、高校生にワセダの魅力を伝えて、入試を乗り越えるためには何をどうすればいいのかを知ってもらう「スクール」―、といったところでしょうか。現役委員たちも、そのほとんどが高校時代サマースクールに参加しています。
ラグビー部的にもっとも力を入れているのが1日目夜、2日目朝に行った勉強会です。毎年多くの高校生が受験する自己推薦入試、一般入試ではラグビー部の意向などまったく関係ないため(当たり前ですが)、とにかく勉強、そして面接、小論文の対策あるのみ。今年も東条主将をはじめとする委員の面々が自らの体験を語ったり、必勝法を伝授したり、まさにチーム総掛かりで受験対策に取り組みました。
なかでも副務・左京知久が行った英語の解説は充実度120%?。 「話し始めたらつい力が入って…」。受験生時代を思い出したのか、はたまたワセダへの想いがそうさせたのか(受験時はワセダしか受けていないという男気!)、予定の時間を遥かにオーバーしていました。受験は気合。塾講をしていれば、きっといい先生になったはずです。
そして高校生が1番楽しんだであろう実技では、大学生もビックリのプレーが続出。「今時の高校生はみんなうまいねぇ~」。「あの子メッチャ速い」。「お前さっきあの子に普通に抜かれただろ」。委員たちのそんな声が随所に聞こえてきました。この参加者が全員受かったら最高なんだけどなぁ…。いつもながらに、そう思います。高校生のみなさん、がんばって入試を乗り越えましょう!
最後に全国の高校生に中竹監督からメッセージです。
「ワセダの魅力は入ったら全員に平等にチャンスが与えられているところ。高校ジャパンであろうが、何浪であろうが、誰にでもチャンスがある。そしてがんばった奴こそが、そのチャンスを掴める。しかも、それを最高の環境でやれるのがワセダ。自分を高めたいという高校生は是非ワセダに挑戦してください。門戸は誰にでも開かれています。一緒に日本一を目指しましょう」
<負け犬は走らねーと勝てねーんだよ! 委員は菅平フィットネスで準備万端>
『上井草フィットネス』しているのに委員は菅平で高校生と…。心配?はご無用です。委員の面々(主将、バイス、主務、副務、矢富、今村、曽我部、三井、権丈、五郎丸、)も、高校生と一緒にプレーした後、みっちりと走り込みを行いました。
メニューは…、上井草ではできないような特別バージョン。オフ明け、しかも高校生と2時間動き回った後だっただけに、傍から見ていても苦しそうでしたが、「おい、負け犬は走らねーと勝てねーんだよ!」という首藤甲子郎の怒号に引っ張られ、みな気合で乗り切りました。まさに甲子郎の言うとおりです。このままでは終われません。負け犬のままでいいはずがありません。ここで変われなかったら終りです。今年の合宿のテーマは『極』、追い込む、そして狂う。『佐々木組』が「日本で1番熱い夏」だったのならば、『東条組』は「日本で1番狂う夏」―。明日からの3週間、委員の狂気っぷりにご期待ください。
以下、変わることを誓った4年生委員の決意の言葉です
<主将・東条雄介>
「この夏はすごく激しく、厳しくやるし、春にはやっていなかった戦術的なところも落とし込まれていくので、今まで以上にひとりひとりが考えてやっていかなくてはいけないです。その中でも特に激しさとディフェンス。そこをやっていかないとこの先はないですから。例年以上に厳しく、激しい3週間にしたいと思っています。夏合宿、楽しみです」
<副将・首藤甲子郎>
「この合宿のターゲットは8月20日、関東学院大戦での勝利。それがすべてです。かと言って先ばかり見るのではなくて、その前の練習やゲームを妥協せずしっかりやること。それができて初めて20日に戦える。とにかくひとつひとつをしっかりと。挑戦者はやらないとダメなんです。後ないですから」
<副将・後藤彰友>
「もう甲子郎と一緒です。FWの強さは急には変えられるものではないですけど、試合を見ていても、ビデオを見ていても、意識で変えられる部分、変えなくてはいけない部分がたくさんある。この夏でその意識を8人でしっかりと統一できるように。厳しくします」
<SH矢富勇毅>
「この合宿では、まずチームとして春にできなかったことに取り組むのと、個人としては追い込めるところまで追い込むのがテーマです。体もスキルも、誰もがこの夏で伸びたと感じられるところまで。この夏はとにかく厳しくしていきます」
<SO曽我部佳憲>
「とにかくやるだけっす。チュース。先日『佐々木組』の松井さんから激励の言葉を頂いたんです。やるだけだからって。それを聞いて涙が出そうになりました。この夏は口では言わず、とにかくやるだけ。厳しい夏にします。笑顔も忘れるくらい?、いやどんなに苦しい練習でも、フィットネスでも笑顔は忘れずに乗り越えます」
<CTB今村雄太>
「この合宿で春とは比べ物にならないチームに成長したいと思っています。もちろん個人としても。春関東ですか?、全部は見ていないですけど、ビデオでチラッと見ました。春はずっとチームから離れていましたけど、前に出てチャンスを作って、チームを勢いづけるのが僕の仕事だと思っているので、そこに拘ります。20日の関東戦は楽しみです」
<SH三井大祐>
「この3週間は自分も含めて、まず絶対に妥協しないことと、極限まで追い込むこと。その結果がチームとしてプラスになるように。合宿が終わったときに、一皮剥けたと言われたいです。個人としては、自分の姿を見て下に何かを感じ取ってもらえるくらい追い込んで。そしてAチームで出られるようにがんばっていきます」