ワセダには大型連休など関係なし!立って、繋いで、突き抜けて。嵐にも負けず、暑さにも負けず、上井草は連日の怒号に包まれた。
ゴールデンウィークのテーマはズバリ、スタンディングラグビーの意識付け。1人目がバタバタ簡単に倒れてのラック→ラックではなく、立って強いプレーする。そして素早くボールを動かす。タテを突いたときはもちろん、外に振ったときも一発で倒れない芯の強さに主眼が置かれた。
様々なメニューをこなしていくなか、それらがより分かりやすくフォーカスされたのが、BKも加わったモール練習(そういえば東芝練のときも…)。核はFWではなく、BKのプレーヤーで。全員がモールのメカニズムを理解する。5対5に始まり、最終的には究極の意識付け15対15。BK陣が日頃出さないような声(奇声?)を発しながら押し合う様は、それはそれは新鮮だった。ディープインパクトは184センチ、98キロのFB・五郎丸歩。そのセンスと強さ、恐るべし…。
そしてゴールデンウィークもうひとつのメインが、畠山健介・瀧澤直のスクラムガチンコ対面対決。「まずは俺が勝ってやるから!」、「オッリャア~!」。双璧が本気でぶつかり合うこと小一時間(ゲスト、立会人?は佐藤友重元コーチ)。気になる結果はさておいて、双方が勝負を満喫、互いに収穫十分だったことだけは間違いない。
「ゴールデンウィーク明けには試合のできる状態に仕上げたいと思ってます」(主将・権丈太郎)、「1年生もだいぶ馴染んできましたね」(五郎丸歩)…。この大型連休中は、立って、繋いで、突き抜けて、戦い方を『浸透』させる。『権丈組』は、ゴールデンウィークも『Penetrate』し続けます!
<先頭に立ち『Penetrate』を実践する主将・権丈太郎>
「ゴールデンウィークは授業もなく(学校はカレンダーどおりです)全員が揃いますし、新しいメンバーも多いので、コミュニケーションをしっかり取れればと思っています。そこがまず大切なところ。あとはきつい練習の中でどこまで集中できるか。FWで言えば、セットプレーを中心に土台づくり。本数もたくさんやっていこうと。そしてチームとしてのテーマは、立ってラグビーをすること。セットから精度の高い仕掛けで崩して、フェーズでは立ってプレーする。みんなイメージもしっかり持ててきたし、立ってプレーする方がリズムが出るということも分かってきた。立ってプレーできれば、次のプレーへもいきやすいですから。BKには体の小さい奴もいるし、戸惑うことも多いとは思いますけど、色々と考えながら取り組んでいって欲しいです。ゴールデンウィーク明けには試合のできる状態に仕上げたいと思ってます」
※ゴールデンウィーク中のオフは5月1日(火)のみ。また、5月6日東日本大学セブンズに向けて、センス系プレーヤー、スゴ腕ルーキーたちが練習合間を縫いながらリベンジへの準備を進めています。