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2024
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『豊田組』、サントリー戦へモチベーションはMAX!

 今こそアイデンティティが問われるとき!万事に「らしく」、ワセダがワセダであるために! 試験期間の心労も癒え、週明けからサントリー戦へ向けた準備が本格化。建国記念の日・2月11日は、コーチ陣全員が顔を揃え、レジェンド越えへのシナリオを落とし込んだ。

 4日ある準備期間は、その日毎にメインテーマが定められ、1つ1つを念入りに確認、そこに各方面から修正が加えられていくという流れ。練習前、練習後、学生間でも昼夜を問わずミーティングが繰り返されるその様は、ワセダがこの試合に対して本気であることを物語っている。

 これは観客が楽しめれば大成功!の興行ではなく、やるかやられるかのバトル。思えば、サントリー・山下主将も学生時代言っていた。「ワセダがこれまで、負けを肯定した試合はひとつもない」。もちろん、90thメモリアル・『豊田組』も想いは同じ…。

 「しっかりとした準備ができていますし、僕が1年生のときの、トヨタ戦に臨んだときのような、あの準備、あの気持ち、同じような段階を踏めていると感じています。すごく楽しみです」(主将・豊田将万)。ジェットコースターのようなシーズンを過ごしたチームも、モチベーションはMAX! 2月15日は、『豊田組』最大の『Dynamic Challenge』!

以下、中竹監督、豊田主将が抱く今の想いを

<中竹監督・インタビュー>


―サントリー戦を前にした今、どんな心持ちでしょうか

 まずは楽しみという気持ちが1番。決勝前とはまたまったく違って、こんなことを言ったら申し訳ないけれど、今の方が心持ちはいいかな(笑)。決勝のときは、負けたらすべてが終わるという感じだったけれど、今回は明らかな格上のチームに対して胸を借りるつもりで思い切ってできる、守りに入らずに戦える。すごく楽しみです


―『中竹ワセダ』の集大成、そういった思いはあったりするのでしょうか

 そういう気持ちはまったくありませんね(笑)。本当にワセダがこれまでやってきた、格上の、個々で上回る相手にいかにして勝つかを出す最高の舞台。そう捉えています


―チームに流れる空気、雰囲気は

 タマリバ戦が終わるまでは、学生たちのモチベーションもコンディションも最悪だったけれど、週が明けた今は気持ちが乗ってきて、状態はすごくいいね


―改めて、中竹さんにとって清宮監督とはどんな存在でしょうか

 今、自分がこうしてワセダの監督をやらせて頂いているのは、清宮さんの一言があったからだし、昨年も、今シーズンも、清宮さんのご指導、サポートがなければ『荒ぶる』を手に入れることはできなかった。その感謝の意も込めて、教わったことすべてを体現して、ワセダはここまで成長しましたというのを見せたいですね


―サントリーの印象は

 強い(笑)。実際合同練習をさせてもらって感じているし、試合を見ても、学生レベルとは遥かに次元の違うコンタクトがあって、エリアマネジメントも抜群にうまい。チーム力はどこを見てもワセダより上。だからこそ、同じ土俵で戦うつもりはないし、ワセダにしかできないチャレンジをダイナミックにやろうと考えています


―対『清宮サントリー』。中竹さんにとって、学生たちにとって、このゲームの持つ意味は

 『清宮サントリー』との対戦に特別な意味を持つというよりは、たまたまこういう形で、清宮さんに指導を受けた最後の学生たちが、自分の任期とされている3年目に戦えるのはすごくラッキーだなと。偶然ではあるけれど、この組合せ、巡り合わせ、ここで戦えるのは感謝だし、すごく嬉しい。ただ、このシチュエーションを特別視するよりも、目の前の相手といかに戦うか。その点の方が大きいということ


―どんなゲームをイメージされていますか

 ワセダはとにかく思い切り戦う、思い切り前に出る、あとは我慢です


―清宮さんとは何か話をされたのでしょうか

 対戦が決まった次の日(8日)にお会いして、そのときは「ワセダのOBをたくさん出してください」ってお願いをしたかな(笑)。あとは、「胸を借りるだけです」、「思い切りやります」、「楽しみにしています」、「盛り上げましょう」という話をして、最後は握手をしました。本当に楽しみな試合です

<豊田将万・インタビュー>


―『清宮サントリー』戦、もう目の前です

 ついに来たなという感じです。昨年の東芝戦は、勝つと言って臨んではいながら正直、気持ちはそこまで高ぶっていませんでしたけれど、今年はしっかりとした準備ができていますし、僕が1年生のときの、トヨタ戦に臨んだときのような、あの準備、あの気持ち、同じような段階を踏めていると感じているので、すごく楽しみです


―主将として、今のチームに何を感じる?

 タマリバ戦までは、正直抜けていたというか、熱くなれない自分がいましたけど、対戦相手がサントリーに決まってからは、最高のシチュエーションになったと、テンションがすごく上がっています

―サントリーの印象を言葉にすると

 やっぱり強いというのが一番です。セットプレーに絶対の自信を持っているので、そこで負けないようにしなくてはいけません。普通に戦ったらワセダは負けます

―その普通にやったら負けるというなかでのポイントは

 いかにワセダらしく戦えるかです。セットからしっかりとしたボールが出せれば、勝機はあると思ってます

―イメージしているゲームの流れは

 こういう形で勝つとか、そういったものは一切ないです。とにかくワセダらしく戦うこと。それができれば勝ちは見えてくる。同点でのトライ差であろうが、1点差であろうが、何でもいいからとにかく勝つ。そういうゲームをしたいと思っています

―豊田将万にとって、清宮監督とは

 もう雲の上の存在です。ラグビーの指導者としてすごく尊敬している方ですし、とにかく対戦できるのがすごく楽しみです。改めてになりますけど…、思い切り挑戦させて頂きます!

<最後の教え子から 清宮監督への決意表明>

瀧澤直・「スクラム!」 山下高範・「スクラム!」 塚原一喜・「スクラム!」

橋本樹・「激しさ!」 小峰徹也・「激しさ!」 長尾岳人・「激しさ!」

田中渉太・「スピード!」