Cチーム2戦目の相手は、対抗戦Aグループの立大。ファーストゲームに引き続き『前へ出るディフェンス』をテーマに挑んだが、「タックルミスが大きなところで出てしまった」(SH二ノ坂悟志)と言うように、再三攻め立てながら5-12で惜敗を喫した。
幸先の良いスタートを切ったのはワセダだった。前半5分、テンポのいい連続攻撃で大きくゲイン。立大のペナルティを誘うと、すぐさま仕掛け左へ展開。パスを受けたWTB岩澤慶吾がディフェンスを振り切り、左隅へ先制となるトライを挙げた。
このまま主導権を握るかと思われたが、その後は長らくハーフライン付近での一進一退の攻防が続く。迎えた28分、10mライン付近でワセダのペナルティから、今度は立大が素早くリスタート。一瞬のスキを突かれたワセダはそのまま突破され、同点トライを奪われてしまう。このまま前半を5-5のタイスコアで終了し、勝負の行方は後半に持ち越された。
均衡が破れたのは、後半開始早々だった。立大がラインアウトからBKに展開すると、ワセダは簡単にブレイクを許し、勝ち越しとなるトライを献上。意表を突かれた形の、あっけない逆転劇だった。
その後、必死の反撃を試みるもアタックであと一歩のところでの精度を欠いたワセダ。幾度となくトライチャンスを迎えながら、最後まで相手インゴールを割ることが出来ず、そのまま無念のノーサイドとなった。
試合終了後、すぐさま反省練で、ひたすらタックルし続け悔しさをぶつけたCチーム。「どれだけタックル出来るか、アタック出来るかです。きつい時に、そういうことがどれだけ出来るかだと思います」(ロック・冨田隆史)。この日の経験は、必ずや次へ繋がっていくはずだ。
圷 萌奈
ゲームキャプテン・冨田隆史
「ジュニアが今取り組んでいることはずっと同じで、前に出るディフェンスです。敗因は、試合での技術的なこともあるけれど、練習中からあった気の緩み。それが試合でも出てしまった。そこを克服しないと勝てないと思います。もっと、4年を中心に引っ張っていきたいです。課題は、もう気持ちの面。あとはどれだけタックルできるか、アタックできるか。きつい時に、そういうことがどれだけ出来るかだと思います。ディフェンスは『前に出るディフェンス』なので、たとえ突破されたとしても、バッキング出来れば良い。抜かれた場面は、前に出てなかったということです」
SH二ノ坂悟志
「ここまでやってきたのは、ディフェンスばっかりです。ディフェンスから勝とうとやっていました。敗因は、まず個々のミス。タックルミスが大きなところで出てしまった。そういうところを上級生から直せなかったのが問題だと思います。ディフェンスをしっかりして、そこからターンオーバー、タックルで狙っていけなくて、相手に食い込まれる場面がありました。タックル狙っていけてなかったのが原因です。(課題は)練習で、コーチの練習に対してもっと、受け身でなく4年生からも発信していかないと、今のままでは足りない部分が多すぎると思います」