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2024
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株式会社トルタ・ロッソ高橋毅社長、中竹監督特別対談

 「もっともっと強い体を手に入れたい」。「効率よく体を鍛えたい」。そんな願いを強力に手助けしてくれるものが、夏合宿からワセダの前に現れた。プロテイン入りのパン・『アスリートブレッド』。そこにはどんな効果があるのか、この先どんな世界が待ち受けているのか。ご協賛くださった、株式会社トルタ・ロッソ高橋毅社長(下記写真、左端)と中竹監督が、その思いを語り合った―


―まず、ご提供頂いているアスリートブレッドとはどのようなものなのでしょうか

高橋社長(以下、高橋):アスリートブレッドとはプロテイン入りのパンで、はじめはJリーガー向けに開発したものです。プロスポーツ選手でも食生活にはなかなか気を遣いきれていなくて、なかなか食べ物を入れ替えることができない。今までの食事を変えようと思っても難しいですよね。そういった経験から、パンにプロテインを入れて、たんぱく質を増やせばいいのではないかと考え、開発しました

中竹監督(以下、中竹):そういったお話を共通の友人から聞いて、これは1日でも早くお会いしたいと。お会いしてからの話は早かったです

―ワセダはさきがけのひとつと伺いました

高橋:このアスリートブレッドは世に広まって、多くの人が手にしているものかというと、そうではないです。今は開発、勉強の段階で、ある程度の広まりでいいと思っています。そういう意味では、ワセダはさきがけですね。あとはJリーグのサンガ、陸上競技の塚原選手にも提供させて頂いています。ちなみに、今はバージョンを上げていくのがメインですね

―アスリートブレッドを食すると、どのような効果があるのでしょうか

高橋:通常運動量の多い人にはたんぱく質が必要で、たんぱく質が筋肉を作ります。アスリートブレッドはその効率をより高めるものです。パンの糖分にはたんぱく質の吸収を高める効果がありますので。一般的なパンであれば、100g中4gくらいのたんぱく質ですが、ワセダに提供しているアスリートブレッドには100g中15g含まれていて、これは絶えず納豆を2パック食べているような状態です。たんぱく質を摂る際に一番気をつけなければならないのは、みんなの思っている食材には、脂肪も多く含まれているということなんです

中竹アスリートとしては脂肪が1番摂りたくないものですからね

高橋アスリートブレッドは普段の生活に組み込みながら摂取できるのが利点です。食習慣を変えるのはストレスにもなりますから、そう考えると、普通に摂取しているパンをアスリートブレッドに変える事がベストのやり方ではないかと思っています

中竹:自分の経験から言っても、毎日食べるものが1番いいですよ

高橋:プロテインがよく知られていますが、実はプロテイン自体は、メインターゲットであるはずのトップアスリートの消費は少ないんです。意外に、ジムに来ている子供や年配の方が多い。実際に必要としているアスリートの消費は少ないというのが現状だと思います

中竹プロテインはみな一度は飲むんですけど、なかなか続かなかったりしますよね。溶かして、流し込んでと大変で

高橋:私もスポーツドリンクを飲んだ後などに、溶かして~というのが嫌でした。アスリートブレッドであれば、食べやすいので大丈夫です

―中竹監督は高橋社長がプロレーサーであった点にも興味を持たれたと伺いましたが

中竹そうですね。レーサーというものは極限の集中力を持っていないと結果はでない。ワセダのようにごまかして、気合いで~という世界とは違う(笑)。そういった世界にいた方の言葉は重いなと

高橋私は、レースをしていた当時、自分にできることは限られているので、いかに効率よく体を作るかを常に考えていました。限られているからこそ、個人差がでるものだと思うんです。死ぬほどトレーニングをしても、24時間×365日というのは変えられない。であれば、いかにして効率を上げるか。僕が、海外で知りえた情報によると、日本人というのは、体質的にトレーニングのしすぎということはないそうです。むしろ足りないくらいだそうです。だからこそ、質からいかに変えられるかが勝負だろうと

中竹:そういった発想は体育会にはなかなかないですよね。「効率よく体を鍛えたい」、これは本当にいいなと思ったんです

高橋:要はずるい精神です(笑)。常に他に何かいいのはないかと考えてきました。日本ではカビ等が生えにくい添加物を使っています。海外で普通に食べられる範囲と、日本のそれとではまったく違うんですね。海外では普通に食べられるものも、日本ではファストフードやコンビニに取って代ってしまう。スポーツを離れればそれでいいんでしょうけど(笑)、一線級のアスリートは考えなくてはならない。努力はもちろん、食に関する勉強が必要。レースをやるためには嫌なトレーニングをしなくてはいけないし、食べ物も気をつけた方がいい。私は経験から、食べ物を変えて一ヶ月トレーニングしたらどうなるか想像できるようになりました。それも勉強の結果なんです

―ワセダもこれまでコンディショニングには力を入れてきたと思いますが、現状はどうだったのでしょうか

中竹もちろんワセダもコンディショニングには気を遣ってきて、体重を上げよう、体を強くしようという意識はあったけれど、ほとんどが先輩たちを見て真似ているだけで、とりあえずプロテインとか型にはまっていた。それこそ、労力、努力しないとダメみたいな(笑)。効率というものは考えられていなかった。組織として、プロテインしっかり飲めよと言っても、ひとつ屋根の下に全員住んでいるわけではないし、バラバラで難しい。そんなときに、高橋社長のお話を伺って、アスリートブレッドが1番適しているのではないかと。その環境を作るのは監督である自分の仕事だと思い、実行に移しました

―補食という概念はこれまでなかなかありませんでした。学生たちは気軽にパクパク食べています

中竹:評判もいいし、こうやって食べるともっとおいしいとか、みんな楽しんで食べてますね

高橋:私も合宿を訪問させて頂いて、色々なことが見えました。これからさらに改良を加えていこうと思います

―やはり学生たちの食に対する意識は変わってきてるのでしょうか

中竹意識は格段に変わっているし、こうしてご提供頂けたことは本当にありがたいですね。これからも是非継続していきたい。毎日ウエイトのチェックをしているけれど、夜中に食べるとこうなるとか、こう食べるのがいいとか、意識の高い人間が出てきているのは嬉しいことです。見違えるような効果が出ています

高橋食べ物は本人の意識が1番ですから

中竹私としては、今年ワセダが勝つためにどうすべきかだけを考えていますけど、これからはお年寄りの方だったり、本当に必要としている層にどんどん広がっていけばいいなと思っています。その最初のキッカケがワセダになるのであれば、こんなに光栄なことはありません

―最後に、アスリートブレッドの今後についてお聞かせください

高橋今、中竹さんが言われたように、世に出るタイミングが来たら出そうと思っています。売れば利益がでるということもありますけど、これまでの経緯を考えると、自分が感じてきたことを試せて、商品にできて嬉しいという気持ちが1番です。その結果、いいものが作れれば売れる。今後もチーム強化のスケジュールを考えて、ワセダに提供していければと思っています