上井草史上最大の衝撃!これぞまさしく最強タッグ!運命の一戦を4日後に控えた12月23日、何とあの最高のライバル関東学院が上井草に襲来。清宮前監督が釜利谷を訪れたあのときからおよそ9年。カントーの熱にも応える形で、ついに初めてのセッションが実現した。
10:50 何とも言えない高揚感のなか、双方が対面。ワセダ:「永遠のライバルである関東とこうして練習ができて光栄です。今日は歴史的な1日。本当にありがとうございます」―。関東:「今日は仮想帝京ではなく、『関東学院』としてここに来ました。この1年、4年のすべてをぶつける。返り討ちにしてもらっても構わない。思い切り関東を叩いてください」―。互いにその重みを確認し合い、奇跡の90分が始まった。
10:56 魂をぶつけ合うかのようなファーストスクラム。そこからの50分は、ワセダにとって至極のときだった。マイボール安定供給、当たり勝ってのターンオーバーあり、ビッグスクラムあり。「帝京と真っ向勝負で組めていた相手にいいスクラムが組めたら自信になると思ってました。関東の気持ちに応えるいい練習ができてよかったです」(副将・山岸大介)。そのすべての局面に多数のヒント。間違いなく、この日一番の成果。やはりワセダと関東のマッチアップに、スクラムは欠かせない。
BKはスターター、FWはこの後ラインアウト取り合い&モールをみっちり行い、双方完全燃焼。思えば1年前、豊田将万が言っていた。「ワセダか関東、勝った方が日本一。そのことを証明してくる」…。今年はワセダと関東のタッグが、最強であることを証明するための戦い。「今日でハートに火がつきました。強気で、自信を持って、関東の想いも背負って、帝京に勝ちます」(主将・早田健二)。ありがとう、関東。永遠のライバルでい続けるために…、12月27日は命を懸けて勝つ!
<歴史的一日! 関東学院に最大の感謝を表す中竹監督>
「今日は歴史的な一日になりました。関東の男気、ライバルとしての気持ちに本当に感謝していますし、この歴史上かつてない練習を糧にして、次の帝京戦には絶対に勝ちたいと思います。関東に勝たなければ優勝した気がしないと、毎年毎年思ってやってきましたし、その想いは今も変わりません。今日の練習では、基本のところで翻弄された面もあり、自分たちを見直すいい機会になりました。今日のこの練習をキッカケに、明日、明後日と、気持ちを高ぶらせて帝京戦に臨む準備ができたと思います。今回上井草に来てくれたことには本当に感謝していますし、関東とは永遠のライバルでいたいからこそ、次は必ず勝ちます。ジャージーを着用したことも含め、今日は関東の気持ちに応えるために、これまでにない準備をして臨みました」
<モチベーションMAX!関東と対峙し決意を新たにする主将・早田健二>
「ものすごく大きな刺激になりました。関東が来てくれると聞いて、これはもう帝京に勝つしかないと思いましたし、本当に嬉しかったです。BKは激しく体を当てあうということはなかったですけど、最近スターターでミスが多かったなか、今日は集中したいい練習ができました。関東を前に気持ちが切り替わりましたし、みんなのハートにも火がついたと思います。練習が終わった後キャプテンの安藤から、とにかくがんばってくれって。心に響きましたし、もうやるだけです。負けたら終わりだという覚悟もできていますし、もちろん負けることなど頭にはありません。強気で、自信を持って、関東の想いも背負って、帝京に勝ちたいと思います。関東にはとにかく感謝の一言です。関東の分も、帝京にリベンジします」
<その歴史を実感!関東相手に確かな手応えを掴んだ副将・山岸大介>
「関東が来てくれると聞いて、本当にありがたいと思いました。ライバルだから手の内を隠すとか、そういったことではない、ワセダと関東はいい意味のライバルなんだなって。FWとしては、帝京相手に真っ向勝負で組めていた関東に対して、いいスクラムが組めたら自信になると思っていました。関東の気持ちにしっかりと応える、いい練習ができたと思います。今日関東と練習したことで、みんなの気持ちも絶対に変わったはずです。ラインアウトでも見習うべきところがたくさんありましたし、本当にありがたかったです。帝京戦までの残り3日間、負けたら終わりというこの状況で、前向きに考えて、絶対に勝てると思えるか。それができれば絶対に勝てると思うので、リーダーみんなでしっかりとやっていきます」