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対流通経済大 「ダブルスコアで快勝!全勝で夏季を終える」

夏季オープン戦 対流経大 8月28日 長野・サニアパーク菅平
「ダブルスコアで快勝!全勝で夏季を終える」

 およそ1カ月にわたるラグビー蹴球部の夏合宿もついに最終日。夏季オープン戦のラストマッチ、ワセダは春に明大、東海大を下した流経大と対戦した。夏合宿の成果が試されるこの一戦ではFWの圧力とBKの決定力がかみ合い大量得点を挙げる。目標としていたモールトライも奪い、48-24のダブルスコアで勝利。夏季の成績を3戦全勝とした。

 前半は両チームともにミスが目立ち、決定機を生かし切れない。日本A代表に召集されたNO・8イシレリを核とする流経大FWが近場を攻めれば、ワセダもラインアウトスチールやスクラムで真っ向勝負に出る。スコアが動いたのは11分。フランカー金正奎(教2=大阪・常翔啓光学園)が先制すると、18分にはWTB原田季郎(教3=福岡・筑紫)がキックパスから会場を沸かせる独走で連続得点。2トライで10-0としながらラックサイドを破られ12失点しすぐさま逆転を許す。互いに流れをつかめない中、前半終了直前、ワセダはイシレリのシンビンでできた隙を見逃さずモールを形成。今季初となるモールトライをあげ、17-12の僅差で折り返した。

 後半9分、変わらずFWで押す流経大に対しフェーズを重ねられ失点を許すが、中盤に再びイシレリがシンビン。レッドカードで数的有利に立つと、攻撃を継続できない状況は一転した。途中1トライを許すも、セットプレーでボールを確保、巧みにBKへと供給し縦横無尽に展開していく。34分にはWTB中靏隆彰(スポ3=福岡・西南学院)がスピードあふれるロングランで復調の兆しを見せるトライをあげた。さらに、後半から出場したCTB藤近紘二郎(政経2=神奈川・桐蔭学園)、夏季絶好調だった原田もそれぞれ1トライを加え、終盤10分間で17得点。一気に点差を広げてノーサイドを迎えた。


 
 夏季を通じてますます混沌の様相を呈する大学ラグビー勢力図。その中でも評判の高かった3校に勝利を収めたことはワセダに光明をもたらしただろう。「自分たちがやろうとしていることができている」とフランカー山下昂大主将(スポ4=東福岡)は語る。ボールキープの精度など課題は残るが、「すごく充実した良い時間でした」(山下主将)と言う夏合宿で得た自信を携え、山下組はついに関東大学対抗戦に臨む。

 
(記事 早稲田スポーツ新聞会 尾崎睦)
 
フランカー山下昂大主将(スポ4=東福岡)
――試合の感想についてお願いします
前半はすごくタイトな内容だったのですが、後半にしっかりボールを動かして試合を運べて、自分たちがやろうとしていることができている証拠だと思うので、悪くないです。
――きょうはモールでトライを奪いました
全試合で2本ずつモールで取りたかったのですが、春からここまで取れなくて、今回やっと取れました。
――手応えはつかめましたか
そうですね。自分たちも相当練習したので。
――ディフェンス面についてはいかがですか
ちょっとコミュニケーション不足なんかもあったのですが、相手のモールを止めたところであったり、ショートサイドのディフェンスであったりは悪くなかったと思います。
――相手NO・8はかなり大柄の選手でした
彼がアタックの中心だと思ったので、とにかく止めようと思いました。上にタックルにいったら弾かれてしまうので、とにかく下にいきました。
――夏季シーズンは全勝でした
そうですね。すごく充実した良い時間でした。アタックもだいぶ形になってきましたし、ディフェンスもフェーズで抜かれる場面もそんなになかったので、その点が収穫です。
――課題はどこですか
とは言ってもまだディフェンスで淡白に取られてしまうところは、いくらミスとは言え修正しなければならないと思います。
――対抗戦へ向けての意気込みをお願いします
チームもすごくいい感じで雰囲気上がってきているので、初戦の青学大戦では自分たちがやりたいラグビーをしっかりとみんなに見せたいと思います。

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