第33回関東大学ジュニア選手権 対明治B 9月25日 東京・明大八幡山グラウンド
「ジュニアチーム、明治のモールに苦しみ逆転負け」
関東大学ジュニア選手権2戦目は、宿敵明治との対決。ワセダは早い時間に先制点を含む連続3トライを決めたものの、その後は明治ペースとなり17-17の同点で前半を終える。後半も開始早々得点を奪うが、再び流れは明治のものとなり、24-36で悔しい黒星となった。
序盤はワセダのペースであった。細かいパスをつなぎ、開始2分でフランカー岩丸和弘(基理3=本郷・東京)がトライを奪う。続いて6分にもSO小倉順平(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が加点。スクラムでも明治と互角の力を見せたワセダは、10分に再び小倉のトライで連続3トライを挙げ、17-0と明治を突き放す。その後もパス回しやスクラムで明治を圧倒し、このままワセダのペースが続くかに思われた。しかし33分、自陣深くで形成されたモールからトライを許し、流れが明治に傾き始める。そして37分には自陣ゴール前で相手BKを仕留められず、再び明治にトライを献上。17-17の同点で前半を折り返した。
どうしても逆転したいワセダは後半、再び開始2分でWTB山崎智朗(スポ3=東京・国学院久我山)がトライを奪う。しかし勝ち越しの喜びもつかの間。6分には自陣でボールをキープし続けようとするプレーが裏目に出て、ペナルティからトライを奪われる。その後、ワセダのディフェンス陣にとっては苦しい時間帯となり、13分、明治にモールトライで逆転されてしまう。終盤にもダメ押しのモールトライを決められ、結果は24-36。追いつかれて逆転されるという悔しい敗北となった。
明治が得意とするモールを抑えきれずに生まれた失点が目立った今回の試合。モールに持ち込ませないためにも、ペナルティの多さが今後も課題となる。しかし前半に見せていたプレーは、ワセダの理想の形と言えるはずだ。「きょうの前半の20分してきたことを、40分、80分と繰り返すだけ」(SH平野航輝=スポ1、長崎南山)という言葉に期待して、次戦で課題に立ち向かうワセダの姿が見られることを楽しみにしたい。
(記事 早稲田スポーツ新聞会 北田ゆず)
ゲームキャプテン・プロップ齋藤健(スポ4=神奈川・横須賀)
――試合を振り返っていかがですか
キャプテンとして、チームとして、やるべきことを考えすぎてしまったというか。(相手が)FWで来るというのは分かっていたのですが、練習してきたものが出せなかったというか、完全に力負けしたという印象です。
――前半の終盤以降、メイジを勢いづかせてしまった原因はどこですか
ペナルティが多くなったことですね。前半の最初20分はほとんどノーペナルティだったと思うのですが、20分以降は7・8個あったと思います。ペナルティが多いと、帝京大や東海大などの大きなチームに対して戦えないです。
――先週のメイジとのFW練習はいかがでしたか
ユニット練習をしたのですが、きょうと同じような感じだったのに1週間で修正しきれなかったことが問題ですね。
――今後に向けて
もう負けちゃいけないので、セカンドフェーズに出るために次は関東学院大、帝京大、慶大と続きますが、関東学院大も同じようなチームだと思います。関東学院大には夏に勝ちましたが、リベンジしてくると思うので、絶対勝って、セカンドフェーズに出られるように頑張ります。
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